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【テニス部女子】リーグ初戦で惜敗喫した

2025年度関西大学対抗テニスリーグ戦

 9月9日、江坂テニスセンター(大阪府)にて2025年度関西大学対抗テニスリーグ戦女子1日目が行われ、姫路大と対戦した。昨年度リーグ3位という好成績を残したものの、王座にはあと一歩届かなった同志社。大事な初戦をチーム一丸となり挑む。ダブルスには成田(スポ1)・林(商1)ペア、久保(商4)・藤本(スポ2)ペア、シングルスには成田、林、上野(文情1)が出場した。

 第1ダブルスには成田・林ペアが出場。ファーストセットは、姫路大の決定力の高いネットプレーや苦手なゾーンを確実に攻めるストロークに押され、徐々に差が開いていく。相手の前衛をパスショットで抜くプレーで流れを引き戻そうとするも、相手の勢いを止められず2-6でファーストセットを落とす。ゲームを振り出しに戻したいセカンドセット。しかし、相手は簡単に流れを渡さなかった。ネットプレーを着実に決められ、ラリーではロブやスピンショットで巧みに攻撃を重ねられる。最後は前衛の横に完璧なストレートを打たれ、0-6で敗北を喫した。

ハイタッチをする(左から)成田、林

 第2ダブルスは久保・藤本ペア。ファーストセット序盤、相手のハードヒットでミスを誘われ、0-3とリードを奪われる。久保のサーブが決まるなど2-3と追い上げるも、相手の勢いも止まらない。相手にネットプレーで翻弄(ほんろう)され、またも2-5と突き放される。ここでも久保のサーブでリターンミスを誘い、3-5と踏ん張った。次ゲームも15-40から40-40まで持ちこむも、最後はボレーを決められ、ファーストセットを落とす。巻き返しを図りたいセカンドセット。「藤本のラリーの安定感が増した」(久保)。ラリーで競り勝ち、着実にポイントを重ねて5-0とリードする。セットポイントをスマッシュで決め、セカンドセットを6-1でものにした。ファイナルセットはスーパータイブレークのルールが適用された。勢いそのままにボレーやサーブを決め、6-1とリードを奪う。しかし、一筋縄ではいかない。ラリーを繋がれ、ミスを誘われる。5点あったリードは束の間に追いつかれ、7-7となった。その後、相手のネットプレーによりついにマッチポイントを与える。8-9で迎えた最終局面。サーブ権は久保・藤本側に移る。全員が固唾(かたず)を飲んで見守る中、甘くなったリターンを完璧にボレーで決め、9-9に持ちこんだ。チェンジコートをし、またもサーブが炸裂。最後は渾身のボレーが鋭く決まり、逆転勝利を収めた。「応援の勢いを力に変え、そのままの勢いで試合に臨んだ」(久保)。チームの執念で掴んだ勝利だった。

両手を上げて喜ぶ久保

 第1シングルには成田が登場。序盤1-2とリードを許す。続く展開では、相手に素早いリターンから鋭いスマッシュを決め、連続ポイントを奪取される。成田もバックハンドで隙を突こうとしたが、惜しくもボールはラインを割った。攻め返しに転じる成田。鋭いリターンで反撃を開始した。連続得点を挙げ、プレッシャーを与えるも、冷静に角を突くショットで体勢を崩される。 1-6でファーストセットを献上した。続くセカンドセットも相手主導の試合展開となる。力強いサーブで挑むも、多彩な攻撃に守勢を強いられた。反撃実らず3-6でセカンドセットも落とし、敗戦を喫した。
 第2シングルには林が出場。試合開始早々、粘り強くラリーを続け、相手のネットミスを誘う。フットワーク勝負に持ち込む展開を作り出した。第5ゲームでは高い打点からのファーストサーブが効果的に決まり3-2とリードを奪う。しかし、その後はリターンの精度を欠き、オーバーアウトを連発。しかし要所でコントロールの調子を戻し7-5でファーストセットを奪う。しかしその後は正確なリターンとコースを突いたストロークでベースライン後方に押し下げられ、得点源を掌握される。ブレークを重ねられる苦しい展開で続く2セットを0-6のストレート負け。第2シングルも落とす結果となった。
 第3シングルには上野(文情1)が出場。ファーストセット序盤から激しいラリーが続き、流れを掴みきれない展開が続く。一進一退の攻防のなか、勝負はタイブレークまでもつれこんだ。上野は得意のラリーで確実にポイントを重ねていく。「応援の力のおかげで、緊張せずに強気でいけてよかった。」(上野)。応援を自分の力に変え、6-3とセットポイントに辿り着くと、長く続いた苦しいラリーを制し、ファーストセットを奪取した。続くセカンドセット。勢いそのままに、上野はセカンドセットの主導権を完全に握った。2-1と序盤からリードすると、上野は己の持ち味を存分に発揮する。相手の攻めに一切屈さず、何度も何度も打ち返す。相手のミスが目立ち、そこは上野の独壇場となった。ドライブボレーを決めるなど攻撃的なプレーも成功させ、5-1とリードをしたまま最終局面に入る。40-30で迎えたセットポイント。相手のストロークアウトミスで6-1とセカンドセットも取り、勝利を収めた。「また試合に出ることができれば、しっかり1本取ってチームが勝てるように頑張りたい」(上野)。同志社香里高校出身の新星。これからの活躍に目が離せない。

サーブを打つ成田

 2勝3敗で惜しくも黒星発進となった同志社。「一戦一戦大事に戦っていきたい」(久保)。今回の敗戦を糧に、次戦に向けてさらなる成長が期待される。(髙橋舞衣、東浦彩瑛)


◆試合結果

同志社大学 2ー3姫路大学

D 1-1

S 1-2


●D1 成田・林2-6、0-6石川・上林

◯ D2 久保・藤本3-6、6-1、11-9原・小野

●S1成田1-6、3-6石川

◯S2林7-5、0-6、0-6 上林

●S3上野7-6(3)、6-1河野

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