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【テニス部男子】近大から勝利奪えず、苦しい2連敗

 9月10日、江坂テニスセンター(大阪府)にて、2025年度関西大学対抗テニスリーグ戦男子2日目が行われた。初戦で惜しくも黒星スタートとなった1日目を踏まえ、気持ちを切り替えて臨んだ近大との対戦。ダブルスには、大矢(GR4)・小柳(スポ1)ペア、鈴木(法4)・宮地(心理4)ペア、田中(スポ3)・水野(法3)ペアが出場した。

息の合ったプレーを見せる(左から)大矢、小柳

 第1ダブルスには大矢・小柳ペアが登場。小柳の鋭いサーブで相手を押し込み、大矢のスマッシュでポイントを量産。8月のインカレで見せた息の合ったコンビネーションを再び披露した。ファーストセットは序盤からリードを広げ、相手のリターンを的確に処理しながら主導権を握る。ストローク戦でも相手の体勢を崩してウィナーを決め、6-4で先取した。しかし、セカンドセットは流れが一変。相手のスマッシュや前衛の鋭いボレーに苦しみ、1-6で落とす。勝負はスーパータイブレークへ。互いにサービスキープを続け、マッチポイントを握っては取り返される白熱の攻防戦。会場が緊迫感に包まれる中、最後は12-10で振り切り、意地の1勝を挙げた。
 続く第2ダブルスは、鈴木・宮地の同期ペア。宮地のボレーや鈴木の力強いフォアでリズムをつかもうとするも、要所でミスが重なった。第1セットを4-6で落とすと、第2セットも流れを変えられない。序盤にブレークを奪うもすぐさま逆転を許し、流れを引き寄せきれない。相手の低いスライスに翻弄(ほんろう)され、ストレート負け。悔しさの残る一戦となった。
 第3ダブルスには田中・水野ペアが登場。序盤は相手の強烈なスマッシュやリターンエースに押され、5-7で第1セットを落とす。それでも第2セットは、サービスエースで主導権を握り、6-4で取り返した。勝負のスーパータイブレークでは序盤に2-7とリードを許す苦しい展開となる。「苦しい時でも応援の力を受け、前を向いてポイントを取った」(水野)。リターンゲームでポイントを重ねる。観客の声援を背に連続ポイントで追いつくと、相手のネットミスを誘い逆転に成功した。「緊張はあまりなく、楽しんで臨めた」(田中)。最後は強烈なストロークで押し切りネットミスを誘い、劇的な勝利を収めた。

 シングルスには渡邉、福森(法3)、大矢、三和(文情4)、小柳、丸井(文3)の6名が出場。結果は2勝4敗と白星を伸ばせなかったが、強豪相手に健闘を見せた。 

ボールを打ち返す渡邊

 会場を大きく沸かせたのは、第1シングルスに登場した渡邉。第1セットは緩急をつけたラリーで相手を揺さぶり、6-4で先取する。続く第2セットでも巧みにコースを突き主導権を握ったが、1-2と逆転を許す場面もあった。長いラリーでミスを誘い返すなど粘りを見せたものの、終盤は相手のネット際を狙う低いスライスに苦しみ、6-6へ。タイブレークは1-7で落とし、勝負は最終セットに持ち込まれる。結果的に相手がリタイアし、不戦勝で試合を終える形となったが、渡邉の粘り強さが勝利を呼び込んだ。

 第2シングルスに出場した大矢も、見応えのある試合を繰り広げた。1セット目は思うように攻めきれず、2-5と追い込まれる。ドロップショットで揺さぶる場面もあったが、低い返球を処理しきれずネットミスで失点。それでも粘りを見せて5-5に並んだが、タイブレークを落とし第2セットへ。ここからは一転して積極的な攻撃に転じ、シーソーゲームを展開する。再びタイブレークとなったが、7-6(4)で振り切った。夕暮れの中で迎えたファイナルセットは持久戦となる。しかし、最後は6-3で振り切り、チームに貴重な1勝をもたらした。

ガッツポーズをする大矢

 シングルスとダブルスを合わせた結果は4勝5敗。惜しくも近大の壁を越えることはできなかったが、それぞれが持ち味を発揮し、相手を追い詰める粘りのプレーを披露した。次戦は昨年度全敗を喫した強豪関大戦だ。悔しさをバネに、勝利をつかみにいく。(髙橋舞衣、元永侑里)

◆試合結果

同志社大学4ー5近畿大学

D 2ー1

S 2ー4

◯D1 大矢・小柳 6ー4、1ー6、12ー10 蔡・桃山
●D2 鈴木・宮地 4ー6、4ー6 大下・谷畑
◯D3 田中・水野 5ー7、6ー4、13ー11 山下・奥地

◯S1 渡邊 6ー4、6ー7(1)、0ー1RET 廣瀬
●S2 福森 3ー6、2ー6 藤岡
◯S3 大矢 6ー7(3)、7ー6(4)、6ー3大沼
●S4 三和 1ー6、0ー6 桃山
●S5 小柳 6ー7(9)、2ー6 大下
●S6 丸井 2ー6、5ー7 﨑山

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