
関西学生ハンドボール秋季リーグ戦

新ユニフォームを着てピースする(左から)宮脇(政1)・三宅(商1)
関西学生ハンドボール秋季リーグ戦がびわ湖成蹊スポーツ(滋賀県)で行われた。相手は春季リーグ戦第1部で8位の京都産業大学。西日本インカレで同じく全日本インカレ出場権を得た勢いある相手だ。黒に紫が目を引く新ユニフォームに身を包み、気を緩ませることなく臨んだ京産大戦。試合開始から一点差を争う接戦となる。12-12の同点で前半を折り返すと、後半も互角の争いが続き28-28で試合終了。最後まで一点を争う熾烈(しれつ)な戦いが繰り広げられ引き分けとなった。

円陣後の様子

入場の様子
先制点を許すも即座に上村(スポ4)が取り返す。また、前半5分、谷口(商4)の良セーブからの速攻で鎌倉(生命医科1)が点を決め、流れを作った。しかしその後、広い空間を使った相手の攻撃に苦戦し3連続失点。前半13分時点で6-6と、互角な立ち上がりを見せた。

シュートを打つ上村(スポ4)

シュートを放つ鎌倉(生命医科1)
前半15分、熊澤(文情3)が相手の隙をつくステップシュートと、長身を生かしたロングシュートで2連続得点した。さらに前半18分、根間(経4)がサイドシュートを決め3点リードしたところで京産大がタイムアウトを要求した。

指示を出す神野(理工4)
このまま同志社に流れが傾くかと思われたが、相手も負けじと対抗。前半終了間際に、ペナルティーシュートを献上すると勢いにのまれ4連続失点。 「エースとしての重さ、重大さ、4年生としての最後のリーグ。気持ちが前のめりになりすぎて、前半は思ったようにプレーができず悔しさが残った」(市場・商4)。パスカットされ速攻で点を決められるなど、12-12に追いつかれ、前半を終了した。

ベンチの様子
続く後半も互角の争いを見せる。固いディフェンスを武器とする同志社であるが、相手の勢いをディフェンスで止めきれず、流れをつかめない。さらに、相手のキーマンに速攻で点を取られてしまうなど、後半14分、2点差をつけられてしまった。流れが傾きかけたとおもわれた同志社。しかし、井上(政策4)、向井(スポ3)、熊澤(文情3)が得点し、20-19で逆転に成功。しかし、その後も両者引かず1点を取り合う早い展開となった。

シュートを決める松下(スポ4)
試合終了間際には4年生が活躍。市場(商4)が打点の高いシュートを決めると、松下(スポ4)がサイドシュートを決めた。また後半28分、根間がシュートを決め27-26とリードするも、すぐに角度のついたサイドシュートで点を許す。残り時間1分を切った後半29分でポストの位置で井上(政4)が決死のシュートを決めた(28-27)。

シュートを決める井上(政4)
逃げ切りたい同志社。しかし、相手も勢いを止めない。試合終了間際、点を許し、28‐28の同点で試合終了の合図が響き渡った。春季リーグでは差をつけて勝利した相手に、勝ち切ることができなかった。
「全日本インカレを決めてからの秋リーグということで、気持ちにゆとりが出てしまったのが悪い点だった」(上村・スポ4)。秋季リーグ開幕戦白星発進は叶わなかった。
「自分たちが通用するプレーを試しながら、今後の秋リーグや全日本インカレにつなげていきたい」(上村・スポ4)。今試合の悔しさを晴らすべく次戦に挑む。
(撮影)三浦直土、(文責)木田恋菜