アトム編集局
HEADLINE

【テニス部女子】園田学園大に勝利収める

2025年度関西大学対抗テニスリーグ戦
 9月11日、江坂テニスセンター(大阪府)にて2025年度関西大学対抗テニスリーグ戦女子2日目が行われ、園田学園大と対戦した。

 ダブルスには久保(商4)・藤本(スポ2)ペア、山口(スポ4)・成田(スポ1)ペア、久保(商4)・藤本(スポ2)ペア、シングルスには成田、久保、上野(文情1)が出場した。

 円陣を組む選手たち

 第1ダブルスには久保(商4)・藤本(スポ2)ペアが出場。ファーストセットは、互角の争いをみせる。4-3の場面で、藤本の力強いサーブで相手を崩し、相手のアウトミスを誘う。また、久保の力強いストロークで相手を揺さぶりチャンスを作るプレーでゲームをキープし5-3となった。次ゲームは、久保のクロスリターンがサイドアウトとなり落とすも、最終ゲームを奪いファーストセットを取った。「ファーストセットは緊張している部分があって思うように展開が作れなかった部分もあったけど声を出して気合いを入れ直して持ちこたえることができた」(藤本・スポ2)。

ハイタッチを交わす(左から)久保(商4)・藤本(スポ2)


 続くセカンドセットは、ファーストセットを取った勢いのままに相手を翻弄(ほんろう)。3ゲーム目を、久保の相手の足元を狙う的確なショットが決まりブレイクに成功し3-1とリードする。また、藤本がポーチに出て、プレッシャーを与えることで、相手のミスを誘発。

 ガッツポーズをする藤本(スポ2)

 さらに、久保が角度のついた攻撃的なショットで得点を重ねた。最後は藤本(スポ2)が相手の甘くなったリターンをバックハンドでストレートに打ち抜き6-2でセカンドセットを取り白星を上げた。「今の所ダブルスは2連勝できているのでこのまま全勝していきたい」(藤本・スポ2)。第一ダブルスを取りチームを勢いづけた。

第2ダブルスには山口(スポ4)・成田(スポ1)ペアが出場。ファーストセットの序盤は、相手の力強いストロークに押されミスするなどと、2-3の追う展開となる。しかし、同志社も負けじと成田(スポ1)の相手の苦手となるゾーンに的確に打つストロークで相手を揺さぶり、ラリー戦に持ち込む。相手のリターンが甘くなったところで山口(スポ4)が強烈なストレートスマッシュを打ち抜きブレイクに成功。4-3と2連続ゲームを取り流れを掴むと、そのまま6-4でファーストセットを奪取した。「ファーストセットから緊張感はあったけど、プレッシャーは感じずにのびのびとできた」(成田・スポ1)。

ハイタッチを交わす(左から)成田(スポ1)・山口(スポ4)

 続くセカンドセットも序盤から息のあったプレーでブレイクに成功(2-0)。「前衛の(山口)ゆうなさんに決めてもらえるように、ストロークを高めに打ってチャンスボールを作れるように頑張った」(成田・スポ1)。また、山口(スポ4)がネットプレーを華麗に決め、流れを渡すことなく6-2で勝利。「気持ちを出して、引かずにプレーできたのが良かった」(山口・スポ4)。山口の渾身のガッツポーズと声で盛り上がりを見せた。

ガッツポーズをする山口(スポ4)

 第1シングルスには成田(スポ1)が出場。序盤から、緩急をつけたストロークでラリーに持ち込み、相手のアウトミスを誘い着実に得点を重ねる。3-0と上々な立ち上がりを見せると、バックハンドから強烈なリターンをストレートに打ち込み圧倒。6-1でファーストセットを奪った。

ボールを追う成田(スポ1)
 

続くセカンドセットも、攻め込まれる場面でも持ち前の粘り強さで大勢を逆転し、相手のミスを誘発。また、コースを打ち分け相手の意表を突く攻撃力で相手を圧倒。最後はスマッシュを打ち抜き、6-1で危なげなく勝利を収めた。

 第2シングルスには久保(商4)が出場。相手の安定したストロークで左右に揺さぶられアウトミスを連発し、1ゲーム目を落とす。さらに、バックハンドから放たれた強烈なリターンが奥に刺され決められるなど徐々に差が開いていく(0-3)。しかし、流れが傾きかけたところで久保の反撃が始まった。緩急をつけたリターンや、相手の弱点となるコースを狙い、相手のペースを崩していきブレイクに成功(2-3)。

ガッツポーズをする久保(商4)

また、低くて速いラリーを展開し、相手の甘くなったリターンに、俊敏な動きでボールに追いつく。前に詰めてボレーで決めるなど、3連続ゲームを奪取し逆転に成功。「0-3になった時は、自分のプレースタイルと相手のプレースタイルが似ていて、その中で打ち負けることがあったけど、テンポを変えたり狙うコースを変えたりして、相手の弱点を見つけながら対応できた」(久保・商4)。そのまま勢いを止めることなく、6-4でファーストセットを奪った。

リターンする久保(商4)


 続くセカンドセットは、序盤から主導権を握る。高身長を生かした強力なサーブや鋭いストロークを打ち込むなど攻撃的なプレーで相手を圧倒。「サーブ、バック、フォアーも総合的に良かったけど1番は攻める姿勢を最後までできたところが良かった」(久保・商4)。エースとしての緊張感に打ち勝ち、6-1で勝利を収めた。

 第3シングルスには上野(文情1)が出場。ファーストセットを安定したラリー力で、相手を揺さぶる。甘くなった返しにフォアハンドで打ち抜き得点する。序盤から主導権を握り6-1でファーストセットを奪取した。

ガッツポーズをする上野(文情1)

続くセカンドセットも勢いのまま3-0とリードするも、相手の反撃が始まった。4-3から5-5の同点に追いつかれ、苦しい展開となった。相手の巧みなドロップショットに足が追いつかずブレイクを許し逆転される(5-6)。粘りを見せるも、相手の流れを止めることができず、5-7でセカンドセットを落とした。

構える上野(文情1)
 

ファイナルセットは序盤から激しいラリーが続き、両者引けを取らない互角な争いとなった。「端に端に決められてしまうイメージがあって、セカンド取られてスタートに戻ったけど、なんとしてでもちょっとずつ打っていこうという気持ちがあったし、絶対に返して1点でも多く取ろうという気持ちがあった」(上野・文情1)。一進一退の攻防のなか、6-6となり、勝負はタイブレークまでもつれこんだ。4-2とリードし、コートチェンジ。1点を取るごとに歓声が鳴り響く緊張感のなか互いに高い精神力をみせた。

応援の様子

しかし、相手の低くて速いラリーに返せず3連続失点。4-5と逆転を許す。流れが傾きかけた矢先、上野の鋭いショットで得点し会場を沸かせると6-5でマッチポイントを握った。会場中が固唾(かたず)を飲んで見守るなか、相手のドロップショットに対応できず6-6に追いつかれた。最後は上野のリターンがアウトミスとなり、敗北を喫した。

試合後握手を交わす選手たち

両者の闘いぶりに大きな拍手が送られた。「あと一本のところで取りきれなかったのが本当に悔しい。最後の最後までみんなが応援してくれて私も諦めずに試合ができたので、この調子で、私が次こそは1本取って勝てるように頑張りたい」(上野・文情1)。上野の目には悔しさと闘志が光っていた。

 4勝1敗と、総合力の高さで白星を収めた同志社。次戦の相手は2年連続敗北している甲南大学。
「強い相手なので3度目の正直ということで絶対に勝ちたいと思います」(久保・商4)。「甲南大はタフな相手で簡単にはポイントをくれない相手なので、気持ちで勝てるようにしっかり頑張っていきたい」(山口・スポ4)。2連勝にむけ果敢に立ち向かう。

◆試合結果
同志社大学 4ー1園田学園大学
D 2-0
S 2-1

◯D1久保・藤本 6-4、6-3岩田・加藤
◯D2 山口・成田 6-4、6-2中海・澤井

◯S1成田 6-1、6-1石井
◯S2 久保 6-4、6-1加藤
●S3上野 6-1、5-7、6-7(6)岩野

(撮影)三浦直土、(文責)木田恋菜

ページ上部へ