
第73回関西学生剣道優勝大会
第49回関西女子学生剣道優勝大会
9月21日、おおきにアリーナ舞洲(大阪府)で第73回関西学生剣道優勝大会、第49回関西女子学生剣道優勝大会が開催された。男子団体は準優勝、女子団体は3位となり、男女ともに全日本出場権を獲得した。

男子チームからは、北垣(経3)、山下(スポ2)、藤﨑(商3)、山本(社2)、渡會(法4)、橋本(スポ3)、加藤(商3)が出場した。「緊張感のある試合を想定して練習してきた」(藤﨑)。本番を見据え、それぞれが全力で稽古に取り組んできた。

大阪公立大学との初戦。終始攻めの姿勢を貫いて勝利し、安定した立ち上がりを見せた。2戦目は関西福祉大と激突。ここでも果敢に攻め続け2回戦を突破する。3回戦の相手は強豪近畿大学。強力な相手に苦戦を強いられる。相手に先取される場面が度々あったが、それでも前に出続け激戦をものにした。「(一本取られても)行くしかないと思った」(橋本)。準決勝で迎え打つ敵は立命館大学。数々の強豪を倒し、勝ち上がってきたチームだ。試合は、互いに実力が拮抗(きっこう)し、最後まで勝敗の行方がわからない展開となる。試合は中盤4人が引き分けに終わり、試合の決着は大将の加藤に委ねられた。相手に先に技を決められ、窮地に立たされる。しかし、守りに入ることなく冷静に反撃。加藤は一気に二本を取り逆転勝利を収める。熾烈(しれつ)な試合を次々に戦い抜き、決勝に進出した。最終戦の相手は実力者揃いの大阪体育大学。容赦なく攻め込んでくる難敵だ。序盤、相手に大きく突き放される。しかし、同志社も負けてばかりではない。山本が自ら仕掛け、相手の隙をついて先に二本をもぎ取る。その後は屈強な相手から一本を取ることは難しく敗北を喫した。全員が奮闘し男子団体は準優勝。全日本への切符を手にした。

女子チームからは堀(法4)、有田(商3)、塚田(商4)、高橋(経2)、二上(スポ3)が試合に出場。「練習試合で経験値を上げて慣れさせてきた」(塚田)。優勝することだけを考えて日々の稽古や練習試合に真剣に取り組んできた。

初戦は奈良女子大と対戦した。先鋒の堀が小手と面を打突し勝利。勢いそのまま、続く選手たちも次々と技を決め見事に快勝した。
2回戦は京産大との戦い。同志社は出場順を変えて挑む。堀が小手、高橋が突きで相手を破り、有田が面で二本先取して2回戦を突破した。
3回戦で対する相手は神戸親和大。これまでの相手とは一味違う手強さを感じる難敵だ。これまで連勝していた先鋒の堀が引き分け、試合の展開が読めない。しかし、次鋒の高橋が面で二本先取し同志社は流れに乗る。有田、二上が面と小手に打突し相手を撃破。準決勝に進出した。
準決勝で対する相手は宿敵立命館大。同立戦で打ち合った相手との負けられない戦いだ。しかし、なかなか試合をものにできず、相手に押されてしまう。最後に大将の二上が一本先取するも、勝利には至らなかった。女子チームの結果は3位だったが、全日本への出場権を獲得。「同志社らしい剣道をモットーに頑張っていきたい」(塚田)。全日本への目標を前向きに語った。今大会で味わった悔しさを胸に一心不乱に稽古に励み、全日本の舞台でチーム一丸となって戦っていく。(文責・藤本大次郎、撮影・村川愛実、末松昌子、藤本大次郎)