硬式野球部
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【硬式野球部】劇的勝利で優勝へ望みつないだ

TEAM 10 R H E
関大 11
同志社 1x 10

令和7年度関西学生野球連盟秋季リーグ戦

 9月27日、ほっともっとフィールド神戸(兵庫県)で令和7年度関西学生野球連盟秋季リーグ戦第4節2回戦が行われた。同志社は関大と対戦し、5-4で勝利。4点リードを許した中、試合終盤に追い上げを見せサヨナラ勝ちを収めた。
 先発を任されたのは橋本裕(商4)。初回からランナーを出しながらも得点を譲らない投球を続ける。しかしピンチが訪れたのは3回。「球が甘くなってしまった」(橋本裕)と連打を放たれ1死二、三塁に。流れを食い止めたかったが中軸の連続タイムリーで2点の先制を許す。さらに4回にも相手打線に攻略され、0-3に突き放された。

投球を行う橋本裕

 一方の攻撃陣は前日に引き続き、沈黙の時間が続く。初回先頭の大井(商3)の内野安打が出て以来、6回終了までノーヒット。この日も関大相手に攻撃の糸口を見い出せないまま終わってしまうのかと思った矢先、終盤にドラマが待っていた。
 7回表に財原(スポ4)が本塁打を許し、0-4で迎えた裏の攻撃。中森(法4)が代打で登場した。1ボール1ストライクからの3球目を力強いスイングでレフトスタンドへ放物線を描く。「打った瞬間行ったと思った」(中森)と悠々とダイヤモンドを1周した。続く知念(文情4)と齊藤(法1)の連打でチャンスメーク。前日ヒットを放ちスタメン入りを果たした北田(法3)の内野安打でさらに1点を追加する。8回にも知念の適時打で1点差まで詰め寄った。
 9回表のマウンドには本田(商4)が上がる。「やり返すという気持ちで登板した」(本田)。前日の借りを返すべく投球を始める。先頭打者にヒットを許すも後続を抑え、裏の攻撃へ弾みを付けた。

気迫の投球を見せた本田

 関大ベンチは、抑えに前日完封の荒谷(関大)を送る。1死から打席を迎えたのは影山(スポ2)。ほっともっとフィールド神戸は昨年本塁打を放った相性の良い球場でもある。「ベンチから見ていて、やってやろうと思った」(影山)とスタメンから外れた悔しさを晴らすべく勝負に挑んだ。2ストライクと追い込まれてからの5球目、昨年と同じくレフト方向へ打球を運ぶ。これが劇的同点弾となり、試合を振り出しに戻した。

ダイヤモンドを一周する影山

 本田は続く10回でも好投を披露する。前試合でホームランを許した山本峻(関大)を前に「慎重になりすぎないように自分らしいボールを投げよう」(本田)と緩急をつけたピッチングで抑え込み、雄叫びを上げた。
 本田の力投に応えたい打線は10回、全打席出塁の大井が左中間への二塁打で好機を演出する。続く大橋(経2)の送りバントと中森への申告敬遠で無死満塁に。ここで打席が回ってきたのは長尾(法4)。「ストライクゾーンに来た球は振っていこう」(長尾)と初球からバットを振り抜き打球はショートへ。相手は本塁へ送球するも、三塁走者の大井が俊足を飛ばしクロスプレーでセーフ。見事なサヨナラ勝利となった。

サヨナラ勝利に沸く選手たち

 「次につなげることができて安心した」(坂・法4)。負ければ優勝戦線から大きく離れる大一番で大逆転劇を披露した同志社ナイン。「次勝たないと意味が無い」(坂)と気を引き締め直した。明明後日の試合でも勝利し、勝ち点を奪取せよ。(文責・伊藤愛梨、撮影・近藤真子、末松昌子)

スタメン
(一)大井 9
(二)中島 6
(三)牧原 8
(四)知念 3
(五)齊藤 5
(六)北田 7
(七)辻井 2
(八)堀内4
(九)橋本裕 1
バッテリー
(関大)百合澤、足立、山下健、荒谷、羽藤ー小村
(同志社)橋本裕、財原、内山、本田ー辻井、坂

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