
2025 ムロオ関西大学ラグビーAリーグ
【本日のスタメン】
1.前田(スポ3)2.荒川駿(法3)3.三輪(法4)4.林慶(スポ4)5.山田虎(法4)6.土肥祥(法4)7.西本(社1)8.山﨑周(社2)9.田中(法3)10.徳山(経2)11.ファイアラガ(社3)12.立川(社4)13.森岡(商3)14.大島(スポ4)15.上嶋(スポ3)
9月28日、紀三井寺公園陸上競技場(和歌山県)で2025ムロオ関西大学ラグビーAリーグの第2節対関学大戦が行われた。開幕戦で近大に勝利した同志社。「前半の入りからしっかり圧倒できるようにしたい」(立川)と連勝を飾るべく春に敗れた関学大に果敢に挑んだが、21-34で敗北。リベンジを果たすことはできなかった。

同志社のキックオフで試合がスタート。開始早々から火花を散らす戦いを繰り広げた。前半3分、山﨑周がスティールを決め、敵陣22㍍ラインでマイボールラインアウトのチャンスを迎える。しかしフォローが遅れた隙を突かれると、戦況は一転して関学大に得点機が訪れた。同志社は反則を重ね自陣への侵入を許し、同10分に先制トライを献上した(0-7)。

反撃に出たい同志社だったが、厳しい現実が立ちはだかる。相手の鋭いタックルからターンオーバーを許すと、左大外につながれ苦境に陥る。そのまま関学大ボールラインアウトからモールを組まれ、同16分に追加点を奪われた(0-12)。その後も同じパターンで同23分に失点(0-17)。苦しい立ち上がりとなった。
それでも同37分にFW陣が反撃の一手を繰り出す。敵陣奥深くでマイボールラインアウトのチャンスを迎えると、迷わずモールを選択。「モールは近大戦からずっといいイメージを持てている」(荒川駿)。力強く押し進み、荒川駿がグラウンディング(7-17)。このまま主導権を握りたい場面だったが、キックオフからボールを奪取され同39分にノーホイッスルトライを喫する(7-22)。そのままスコアは動くことなく前半を終えた。

「後半は切り替えてやっていこう」(森岡)。逆転への執念を燃やし挑んだ後半戦。しかし同2分、関学大ボールスクラムからサインプレーに翻弄(ほんろう)され開始早々にトライを許した(7-29)。続く同20分、ターンオーバーからボールを相手に献上すると、守備の綻びを突かれ約40㍍の独走トライを喫した(7-34)。
もう後がない同志社。「後半の残り20分が自分たちの時間」(荒川駿)と後半終盤の苦境でも気持ちで負けることはなかった。大島と石田(法4)を筆頭に素早いテンポでボールを動かし、同25分に森岡がラインブレーク。約50㍍を1人で独走しトライライン前まで攻め込むも、敵の強烈なタックルにノックフォワードを誘われ得点には至らない。それでもチーム全員で奮起し、敵陣でプレーを展開。フェイズを重ね徐々に押し込むと、同43分に森岡がトライゾーンに飛び込んだ(14-34)。「全員で取れたトライだった」(森岡)。さらに同46分にもラインアウトモールから荒川駿がトライをねじ込む(21-34)。その後も攻撃のギアを上げる同志社だったが、逆転する時間は残されていなかった。21-34でノーサイドを迎え、選手たちは唇をかんだ。

終盤に怒涛(どとう)の追い上げを見せるも、前半の大量失点が足かせとなり敗北を喫した大島組。「フィジカルもモールのところも全てが敗因」(林慶)。屈強な関学大の選手たちに、主導権を握られた。次戦は昨年度のリーグ戦優勝校である天理大と対戦する。「チャンピオンに対してチャレンジしていく気持ちでやっていく」(石田)。関西制覇に向けて負けられない一戦に全身全霊で挑め。
(文責・西川有人、撮影・岡本和香、三宅希和、山本桜子)