
令和7年度西日本学生レスリング選手権大会・アルキメデス大会
9月18日~9月20日にかけて堺市金岡公園体育館(大阪府)で令和7年度西日本学生レスリング選手権大会(以下、西カレ)・アルキメデス大会が行われた。安渡(理工3)がフリースタイル競技で準優勝に輝くも、優勝にあと一歩及ばず悔しさを滲ませた。

初戦、2回戦では圧倒的な差を見せつけ10ポイント先取。あっという間に勝利を決定づけた。
迎えた準決勝で相対したのは九州共立大の伊藤。1年生ながら高い実力を持つ強敵だ。両者攻撃の隙を伺うもなかなかポイントにつながらない。均衡した状態がしばらく続いたが開始約2分が経過したタイミングで伊藤が先制。追いかける展開で試合は後半戦へ。ハーフタイム終了後すぐに安渡が動いた。相手の後ろを取るとそのまま押さえ込む。続けて片足を取ろうと試みたがここはかわされた。その後はポイントを取っては取られるシーソーゲームに。「(相手は)前に出てくる力強い選手、横にさばくことを意識した」(安渡)。巧みな技の掛け合いは続き、両者一歩も譲らぬまま試合は進んでいった。試合終了のタイミングでポイント数は9-9で並んでいたが、直前にビックポイントを決めていた安渡に白星がついた。ベンチも一体となって勝利の喜びを分かち合った。

遂に決勝戦が始まった。相手は立命大の芹沢。日頃から共に練習する仲のよい選手だ。「お互い手の内を知り尽くしている」と戦う上での難しさを語った安渡。開始1分が経過したところで一瞬の隙をつかれた。先制を許すと、その後は組み合いの時間が長く続く。2ポイントビハインドのまま試合は後半戦へ突入。またも相手に後ろへ回られポイントを重ねられる。しかしここから反撃が始まった。技をかけられたタイミングで相手の体勢を崩し、マットに押さえつける。2ポイントを奪いそのままローリングかと思われたが相手が粘りを見せ失敗。その後も体力勝負となる後半戦で自慢のスタミナを遺憾なく発揮し、果敢に攻める。終了直前に1ポイント差まで詰め寄ったが反撃はここまで。「相手の徹底した防御を崩せなかった」(安渡)。最後まで熱戦を繰り広げるもあと一歩及ばず悔しさを滲ませた。
チームとしてはアルキメデス大会で安里(理工3)が優勝、グレコローマンスタイルで大田(商1)が3位、フリースタイルで内田(商4)が3位入賞と日頃の練習の成果を残した。

来月の内閣は、安渡にとって天皇杯出場権を懸けた大勝負。マット上で繰り広げられる熱戦から目が離せない。(金井莉子)