バレーボール部(男子)
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【バレーボール部男子】接戦制し、待望の白星獲得

REGAVIL CUP 2025 関西大学バレーボール連盟 男子1部 秋季リーグ戦

 10月11日、立命館大学いばらきキャンパス体育館(大阪府)でREGAVIL CUP 2025 関西大学バレーボール連盟 男子1部 秋季リーグ戦の第7節が行われた。下位リーグ初戦では大商大相手に白星をつかみ取ることができなかった同志社。「甲南戦を勝つっていうのは絶対条件」(森川祐・商4)。すでに一つの黒星がついている同志社にとって今試合は絶対に負けられない戦いだ。入れ替え戦を回避するためには、今試合での白星は大きな意味を持つ。序盤で完全に主導権を掌握されるも、第3セットから起死回生のプレーを見せ、その後も勢いを加速させ3-2で勝利を収めた。

ブロックをする(左から)森川祐、小田(スポ2)

 迎えた第1セット。序盤から互角の戦いが繰り広げられた。MBの森川祐と伊藤(心理3)が速攻攻撃とフェイントを要所でうまく使い、得点を重ねる(6-7)。しかし、ブロックフォローやサーブカットのミスが続き、ブレイクを許した(6-9)。点差を広げられた同志社だが、中盤にかけてうまく修正し体制を整える。OHの池田(商1)のポイントでコート内を沸かせると、続くサービスエースで逆転を果たした(20-19)。このままさらに攻勢を強めていきたい同志社だが、ここでも簡易なミスが続き25点にかけて引き離される。中田(心理2)がスパイクを決めるも、甲南大の守備に屈し21-25で第1セットを落とした。

レシーブをする吉田(心理1)

 続く第2セットはOHに小池(法4)を起用。「途中から入ったからには、気迫と声とプレーで引っ張っていけるようにした」(小池)第1セット終盤の雰囲気をうまく切り替えてこのイセットを奪い返したい。序盤は森川祐や﨑山(商2)のポイントで相手に果敢に食らいつくが、リードすることができない。中盤にかけてスパイカー陣の動きが相手に封印される。加えてブロックアウトも続き徐々にリードを広げられた(12-20)。しかし、ここから第2セットから起用された小池が活躍を見せる。苦しい展開の中で4本のスパイクを着実に決めると対角の池田も躍動。鋭いスパイクで点数を重ねるも、追いつくことはできず19-25で第2セットも落とした。

 あとがない第3セットは背水の陣で挑んだ。序盤からギアを最大限上げ、コート内外から声があふれる良い雰囲気の中で第3セットがスタート。その声援にこたえるかのように池田が先制点を打点の高いスパイクで奪うと、直後にも相手からブロックアウトやブロックを決める(3-2)。その後も相手の猛追を受けるが決して屈しない。池田や﨑山のサーブでリードを守る。中盤には池田のサーブで相手守備を崩すと、小田のスパイクが相手のコートに突き刺さりサーブ&ブロックの形を体現した(12-10)。さらに、第2セットで活躍を収めた小池がここでも躍動する。「冷静さはなかったが、思いっきりやった」(小池)。サイドラインぎりぎりの正確なストレートコースを打ち抜いたスパイクと1枚ブロックが光り、中盤の大切な場面で5ポイントを奪取(17-12)。このプレーがチームを鼓舞し、そのままセットポイントを奪う。第3セットを25-19で奪い返した。

スパイクを打つ小池

 第4セットは小池のサーブからスタート。第3セットの熱い雰囲気のまま第4セットが始まると、﨑山の落ち着いたスパイクで先制点を奪った(1-0)。その後も森川祐、伊藤、池田といったスパイカー陣が持つ力を最大限発揮し、リードを広げる(9-6)。しかし、タッチネットや守備の穴にスパイクを許し、同点に追いつかれた。すかさず、タイムアウトを取り、30秒という限られた時間の中でうまく気持ちを切り替える。主将・森川祐の速攻で再度リードする形へと持っていくと、さらに点差を広げていった(20-15)。このまま第4セットを奪い取りたい同志社だったが、相手も一筋縄ではいかない。粘りのあるプレーに苦戦を強いられる。しかし、ここで意地を見せたのは同志社だった。﨑山の威力のあるサーブから伊藤のネット際のプレーで得点を重ねる。25-18でそのまま第4セットも奪い取った。

なだめる森川祐

 「気持ちで負けてはいけない」(森川祐)。絶対に勝ち切りたい第5セットが始まった。開始早々、﨑山のスパイクと伊藤のシャットアウトで会場のボルテージは最高潮に。その後も、小池のスパイクと﨑山のサービスエースでリードを広げる(4-2)。さらに森川祐や中田のブロックとスパイクも着実に決まり、両チーム一歩も譲らない総力戦が繰り広げられた。3点リードで迎えた中盤、同志社にピンチが訪れる。ブロックの間を抜かれたスパイクや鉄壁のブロックに屈し、同点へと追いつかれた(9-9)。しかし、ここで終わる同志社ではない。タイムアウト後には森川祐の意地の速攻が決まると、リリーフサーバーでコートに入った本(理工2)がサーブで崩し﨑山がポイントを奪う(11-9)。その後も、幾度となく同点へと追いつかれた。セットポイントの15点で決着がつくことはなく、デュースへと突入。白星をつかむべく両者最大限を発揮しぶつかり合う。しかし、そんな中でも勝利の女神が微笑んだのは同志社だった。森川祐の速攻で得点を決めると、その後のプレーで相手のタッチネットを誘発。17-15で第3セットを奪い、今季2つ目となる待望の白星を手にした。

喜ぶ選手たち

 「全員が1点1点喜んでいて、その積み重ねが相手より上回ったことで勝利につながった」(森川祐)。ここまで苦しい展開が続き、一時は入れ替え戦も脳裏に浮かんだ同志社。しかし、そんな中でも敗戦で浮き彫りになった課題と真正面から向き合い、練習を重ねてきた。下位リーグとなった今、目標の関西優勝には手は届かない。「本音を言うと上位リーグで戦いたかった部分はあるが、今は7位を目指して全力でやっていく」(森川祐)。それでも同志社の誇りを胸に、最後まで勝利への執念を貫く。ここから先は今試合のような総力戦が必要不可欠だ。チーム一丸となり、残された舞台で意地と誇りを示す。最後まで勝利を信じて戦い抜く選手たちの勇姿を見逃すな。(堀早槻)

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