フェンシング部
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【フェンシング部】関カレ団体戦で男女ともに好成績を残す

関西学生フェンシング選手権大会

 10月8〜12日、大山崎町体育館(京都府)にて関西学生フェンシング選手権大会が行われた。結果は、男子部はフルーレが優勝を果たし、女子部はフルーレが準優勝、エペが3位と好成績を残した。

ハイタッチをする左から曽根寿、大野

 女子部のフルーレ団体戦には、曽根寿(商3)、天岡(法3)、大野(スポ2)、横井(経1)が出場した。準決勝で朝日大と対戦した。序盤から取って取られての接戦が続いた。7対戦目まで互角の勝負が行われた。8対戦目に出場した曽根が連続でポイントを重ね、勢いそのままに33-26と7点差に広げた。しかし、最終9対戦目で再び失点を重ねてしまう。相手が怒涛の追い上げを見せ、8連続失点をしてしまった。スピードの速い攻防に会場の緊張感が高まる中、「集中、冷静に」と声が飛ぶ。じわじわと点差を縮められ、残り6秒でついに同点。試合は延長戦にもつれ込んだ。1分間の延長、先に一本を取った方が勝利という極限のプレッシャーの中、大野が勝負を決めた。鋭い踏み込みから見事な突きを決め、36-35で勝利。劇的な1本で決勝進出を果たした。わずか1点差の死闘を制した選手たちは涙を流し、仲間と抱き合い喜びを噛み締めた。最後まで諦めない粘りが光る、まさにチーム一丸の勝利だった。

 決勝の舞台では関学大と戦った。序盤から相手の鋭い攻撃に押され、思うように得点を重ねられず13-21とリードを許した。しかし横井が攻撃のテンポが速く、果敢に前へ出る姿勢を見せると、連続得点を奪取。互いに次の攻撃をうかがう一進一退の攻防が続く中、28-31と食らいついた。会場には「無理はしない、手堅く」「1本ずつ、しっかり」と言葉が響き、選手たちはその言葉の通り落ち着いた試合運びを見せた。着実に攻撃を決め、徐々に点差を詰めていく。最終対戦には大野が登場。連続で得点を許す苦しい場面もあったが、「自分から攻撃」と強い気持ちで立ち向かう。最後まで粘り強く戦い抜いたものの、32-37で惜敗。あと一歩届かず、準優勝という結果に終わった。試合後、選手たちの表情には悔しさとともに、やり切った清々しさも見えた。チーム一丸となって挑んだ決勝戦は、確かな成長を感じさせる熱戦だった。

ハイタッチをする石橋

 男子部のフルーレ団体戦には、竹本(心理2)、石橋(商1)、柿原(法1)、福山(スポ1)が出場した。初戦は愛工大。序盤から立て続けに得点を重ね、主導権を渡さなかった。その後、45-23で危なげなく勝利した。続く2対戦目は朝日大と対戦。20点差近くのリードを保ち、8回戦へ。終盤に石橋が連続で点を奪われる場面もあったが、リードを保ったまま45-29で白星を上げた。決勝の相手は関大。1回戦目から両者一歩も譲らない展開となった。その後の2回戦目は竹本がストレートで相手を封殺。一気に試合を引きつけた。続く4回戦は石橋が相手と激しい攻防を繰り広げる。両陣営とも審判の判定に不満があれば、即座に抗議する場面も見られた。序盤の動きは良かったものの、中盤以降コート端に追い込まれて胴に決められるなど連続で失点。大きく点差を縮められるが、かろうじてリードを保った。その後も一進一退の展開が続くが、主導権を握ったまま9回戦に突入。勝利はリーダーである竹本に託された。「男子チームのエースとして、どれだけ他のメンバーが点を取られても、最後に自分が取り返すという強い覚悟で臨んだ」(竹本)。序盤から連続で得点を許し、不穏な空気が広がるも、最後は45-38で逃げ切った。日頃の練習の成果を全て出し切り、12年ぶりに関西王者に輝いた。

構える柿原

 「やってきたことは間違っていなかった」(竹本)。男女ともにフルーレチームを引っ張ってきた竹本。今大会の結果は納得のいくものだった。チーム全員で勝ち取った白星を胸に、次のインカレに臨む。(文責・撮影:津田花暖、磯川紘花)

 

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