第72回関西学生アイスホッケーリーグ戦 上位戦
11月2日、たかつきアイスアリーナ(大阪府)で第72回関西学生アイスホッケーリーグ戦の上位戦が行われた。2戦目の相手は、予選リーグで黒星を喫した関学大。延長戦までもつれ込む白熱の展開となったが、あと一歩、勝利には届かなかった。

第1ピリオドは、関学大の激しい攻撃を受ける展開で幕を開けた。開始早々から自陣でのプレーが続き、苦しい時間帯が続く。開始4分には加藤(法4)がペナルティを課され、数的不利の状況に追い込まれる。それでもGK(ゴールキーパー)村井(商2)が好セーブを連発し、ゴールを守り抜いた。シュート数は7-20と押し込まれる展開になったものの、スコアは0-0のまま第1ピリオドを終える。「これまで負けていた相手に対して、0-0で1ピリを終えられたのはすごくよかった」(福井)。先制点を奪うべく、気持ち新たに第2ピリオドへ臨んだ。

第2ピリオドも、コート上では激しい攻防が続いた。次第に同志社にチャンスが訪れる。開始8分、自陣での守備からパックを奪った福井が一気に敵陣へ。1人で持ち込み、放ったシュートがゴールネットを揺らす。均衡を破る先制ゴールとなった(1-0)。続く13分には、自陣でパスを受けた上野(法1)が右サイドを駆け上がる。相手ディフェンスを交わし、鋭いシュートを放った。これがゴールに突き刺さり、貴重な追加点となった(2-0)。勢いに乗る同志社はさらに攻勢を強める。センターラインからのフェイスオフでパックを奪うと、加藤から大久保(法2)へパスが渡る。大久保のシュートは相手GKに阻まれたものの、こぼれ球を阿部が拾い、ゴール裏から回り込んでシュート。見事3点目を決めた(3-0)。「自分たちの流れ、自分たちのホッケーができていた」(福井)。試合終盤に1点を返されたが、3-1とリードを奪った同志社は、勝利を手にすべく、勢いそのままに最終ピリオドへ向かった。

逃げ切りを狙って最終ピリオドに挑んだ同志社。開始4分、ペナルティを受け、1人少ない状況となる。その隙を突かれ、相手の素早いパス回しから2点目を奪われた(3-2)。勢いづく関学大を前に、同志社は守備のリズムを取り戻せず、立て続けに失点。ついに同点に追いつかれてしまう(3-3)。主将の福井は「焦ってしまったり、失点したくないという気持ちから、適当なパスが多かった」と試合を振り返った。その後は両者一歩も譲らず、試合は延長戦へ。
延長戦は3対3、5分間のサドンデス方式で行われた。第3ピリオドから続く関学大の勢いを止められず、開始1分足らずでゴールを許す(3-4)。最後は関学大に軍配が上がった。

惜しくもあと一歩のところで勝利を掴めなかった同志社。上位リーグ最終戦の相手は立命大。「これまであまり負けがないチームだけど、そこを慢心せずにしっかり勝って3位で関西リーグを終えれるようにしたい」(福井)。悔しさを糧に、チームは最後の一戦へと気持ちを切り替えた。今度こそ自分たちのホッケーで勝利を掴み取れ。(川田恵花)