第51回西日本フィギュアスケート選手権大会
11月1日、2日に木下カンセーアイスアリーナ(滋賀県)において、第51回西日本フィギュアスケート選手権大会が開催された。上位8名が全日本選手権へと進める今大会。女子の部には清水(スポ2)、東(文情1)、重田(スポ1)が出場する。総合得点では清水が4位、東が19位、重田が11位となり、清水が全日本選手権への出場権を手にした。
大会1日目に行われたSP。18番滑走として清水が登場した。冒頭のトリプルフリップーダブルトーループのコンビネーションジャンプを決め、その後のダブルアクセルも着氷。演技序盤から安定感のある滑り出しをみせ、ノーミスで演技を締めくくる。61.98点で4位につけたとともに、スピンでは最高評価であるレベル4を獲得した。

続く20番滑走として登場した東。紫の衣装を身にまとい、プログラム『FRIEREN』を披露した。冒頭のジャンプに回転不足を取られる。演技中盤ではダブルアクセルを成功させ、笑顔で演技を終えた。「出来自体は改善の余地があるが、ジャンプを3本着氷できたことはよかった」(東)。43.94点で18位についた。

24番滑走として重田が登場。演技序盤からトリプルルッツーダブルトーループのコンビネーションジャンプに続き、ダブルアクセルも着氷する。51.69点をマークし、7位についた。「しがみついてでも全日本大会へ進みたい」(重田)。全国への強い思いを語った。
大会2日目に行われたFS。7番滑走として東が登場した。1本目のサルコウではミスがあったものの、続くトリプルトーループーダブルトーループのコンビネーションジャンプを着氷する。演技後半では、冒頭のミスを取り返すかのようにスピードを上げ、力強い演技を披露。総合得点119.56点で19位となった。
18番滑走として登場した重田。冒頭のトリプルルッツーダブルトーループのコンビネーションジャンプをしっかりと着氷する。続く3連続ジャンプにはエッジエラーが取られたとともに、トリプルループでは転倒。「自分の思うような演技ができなかった」(重田)。総合得点141.53点で11位となり、惜しくも全日本選手権出場を逃した。

続く21番滑走として清水が登場。プログラム『オペラ座の怪人』を披露した。回転不足により減点されるも、冒頭から3連続ジャンプを着氷する。続くループジャンプは回転が抜け1回転に。しかし気持ちを切り替え、最後まで細やかな表現で上品さを感じさせる演技を貫いた。総合得点152.12点をマークし4位を獲得。見事全国大会への出場権を手にした。

西日本各地から強豪が集う今大会。各選手がそれぞれの持ち味を発揮し、ベストを尽くした。次なる大会に向け、演技にさらなる磨きをかける。(文責・村田あげは、撮影・若松晏衣、村田あげは)