高松宮記念杯令和7年度全日本学生ハンドボール選手権大会
11月2日、高松宮記念杯令和7年度全日本学生ハンドボール選手権大会がいしかわ総合スポーツセンターで行われた。秋季リーグを5勝3敗1分けの4位でで終えた同志社。春リーグから順位を1つ上げ勢いに乗る。全国の舞台で関東の強豪、早稲田大と対戦。試合は、相手ディフェンスを攻略できず27-29で惜敗を喫した。

前半0分、華麗なパス回しで右サイドから市場(商4)のシュートで先制。しかし相手もすぐさま追いつく。同2分、鎌倉(生命医科1)の右外へのパスから上村(スポ4)が豪快なジャンプシュート。ここから勢いに乗りたい同志社だったが外種子田(早稲田大)が2得点、鍋島(早稲田大)が3得点を決める。追いかける展開が続くも中盤から反撃の狼煙を上げる同志社。根間(経4)、鎌倉、水谷(商3)、市場、上村のシュートで8-8の同点に持ち込む。さらにキーパー谷口のセーブが光る。しかしここでアクシデントが襲う。同16分、鎌倉が相手ディフェンスと接触。1回生ながら堂々とした活躍を見せたが、ここで負傷交代となった。同18分には守備の隙を突かれ、リードを許す。「前半は思うようなプレーができなかった。3点差で前半を折り返したことはよかった」(上村)。その後は岡村(理工4)や根間のシュートで応戦するも、前半終了間際にブザービートを決められ12-15で折り返した。

後半は速攻が得点につながり追い上げを見せた。同3分、相手のジャンプシュートを谷口が好守備で阻止。続けて同5分、谷口のロングパスから上村の速攻、同7分にも正確なパスで松下(スポ4)が押し込んだ。同8分、三宅(商1)が左サイドから得点を決めるなど、フレッシュなメンバーも活躍。一進一退の攻防が続くも、早稲田大は手強かった。パスカットからの速攻、性格無比なシュートで同16分には18-25まで引き離される。さらにはシュートチャンスが訪れるも相手の3枚壁が大きく立ちはだかった。しかし、負けじと粘りを見せる。同17分、またもや谷口がチームを救うセーブ。そして、パスが繋がり上村が速攻で追加点を挙げた。同20分にはサウスポー、岡村がディフェンスを飛び越え豪快なシュート。同22分、市場がペナルティシュートを決め、22-27とし、雄叫びを上げた。後半の追い上げは続く。根間、市場、岡村ら4回生が躍動。同27分、2点差となる。しかし残り3分、相手キーパーのセーブや決定打となる29点目を許す。「フィジカルで押し込まれるシーンが多く相手が一枚上手だった」(上村)。27-29で試合終了の合図が響き渡った。

2025年度全試合を終え、4回生は引退となった。試合後はチームメイトと共に、懐かしい日々を振り返った。「来年のチームはさらに上に行く。フィジカルをつけて、この経験を次の世代に繋げていってほしい」(上村)と主将は振り返る。「今ある環境でどうやって交流して強さにつなげていくか」(上村)。来季も全日本インカレへの出場を目指し日々挑戦を続ける。(文責:三浦直土、撮影:木田恋菜)