ボードセイリング部
HEADLINE

【ボードセイリング部】インカレで美ら海を駆け抜けた

2025全日本学生ボードセーリング選手権大会

 11月14〜16日、オクマプライベートビーチ&リゾート(沖縄県)で2025全日本学生ボードセーリング選手権大会が行われた。同志社からはレディース5名が出場。各々が目標に向かって最大限の力を発揮した。荒波の影響により初日をノーレースで終え、気持ちを入れ直して臨んだ2日目。沖縄の海に乾いた風が程よく吹き、絶好のレース日和となった。

ゴール間近の森居(社4)

 1レース目から軽快に艇を走らせたのは相田(GR4)。勢いよくスタートを切ると、その後もスピードを保ち2位で2周目に入る。最後に一つ順位を落としたものの、レディース3位と高順位を獲得した。その後は次第に風が強くなり、3レース目には、微風の琵琶湖をホームゲレンデとする関西勢が本領を発揮できない。関東勢が上位を占める中、相田と森居は10位台でフィニッシュ。「風向がずっと同じだったのでやりやすかった」(相田)。目標である入賞の可能性をつなぎ止めるため、苦手な風域でのレースに食らいついた。4、5レース目には、森居が後半で怒涛(どとう)の追い上げを見せる。両レース共に20位台で1上を回るも、10位以上順位を上げてフィニッシュ。「風や海面を見極めて、周りに流されないレースを意識した」(森居)と、躍動の要因を分析した。

フィニッシュする谷山(経4)

 2日目に5レースを消化し、疲労を回復させる暇もなく迎えた3日目。6レース目には谷山が前日の疲れを感じさせない走りを見せ、レディース5位に入った。「難しい海面だったけれど、得意な風だった」(谷山)。得意風域を生かし、落ち着いたレースを展開した。2日目終了時点で暫定8位の相田は、7レース目で2位につけ、入賞争いに名乗りを上げる。森居も後を追い4位でフィニッシュした。

波に乗る相田

 いよいよスタートした最終レース。入賞に向かって一発逆転を狙うも、思うようにポイントをまくることができない。総合結果は相田が7位、森居が10位と惜しくも入賞とはならなかったが、確かな爪痕を残した。3年生の川本(経3)、岡(政策3)にとっては悔いが残る大会となったインカレ。「同期レディース3位という目標には届かなかった」(岡)。次なる戦いは関西選手権第三戦。関西選手権の最終戦で1年の集大成を見せ、年間ランキング入賞を狙う。「インカレ団体でも入賞を狙えるくらいに成長していきたい」(川本)。世代交代の向かい風に屈することなく、更なる高みを目指す。一方で、4年生は今大会をもって引退を迎える。「最後のレースを走って4年間頑張ってよかったと思ったし、みんなが同期でよかった」(相田)。自身が成し遂げられなかったインカレ入賞の望みを後輩に託し、沖縄を後にした。(文責・末松昌子、撮影・髙橋舞衣、須増朋花)

ページ上部へ