空手道部
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【空手道部】全国の舞台で男子形競技が準優勝

第69回全日本大学空手道選手権大会

 11月16日、日本武道館(東京都)にて第69回全日本大学空手道選手権大会が行われた。同志社からは男子団体組手と女子団体組手、男子団体形と女子団体形の全ての部門において出場。結果は男子団体形が準優勝、女子団体形が3位入賞を果たした。

 同志社の大会初戦は男子団体形部門。「常に日本一を狙う練習を重ねてきた」(中島・スポ1)。 1回戦でクルルンファを選択すると、19.60を獲得して1位通過を果たした。続く2回戦では他を寄せ付けないスーパーリンペイを披露し、決勝へと駒を進める。迎えた決勝戦。「絶対負けないぐらいは練習した。本当に死ぬ気でやった」(生駒・理工4)。前半の帝京大はウンスー、後半の同志社はアーナンを選択した。気迫のこもった演武で会場全体を魅了。分解のパートに入ると、大きな動作と豊かな表現が観客を惹きつけ、見守る人々からは感嘆のざわめきが広がる。しかし結果は28.2対28.7。「個人の技量だけでは敵わない。同志社としての強みを出せたらよかった」(渡邊・社4)と、あと一歩のところで悲願の優勝は惜しくもつかめなかった。

形を披露する(左から)中島、渡邊、生駒

 続く女子団体形部門。初戦ではクルルンファを選択し、力感あふれる演技で19.40を叩き出し2回戦進出を決める。2回戦ではパープーレンを披露した同志社。「正直言うと悔しいけれど、やり切れてよかったと思う」(北口・スポ4)。3人の息のあった演武を披露するものの強豪・帝京大の壁は高く、22.10対22.90で敗北を喫した。

パープーレンを行う(左から)江藤(スポ2)、北口、菊池(文情4)

 続いて行われたのは男子団体組手部門。「この大会で最大限の実力が出せるように準備してきた」(木村・商4)。昨年1回戦敗退となった悔しさをバネに鍛錬を重ね、今大会に挑んだ。2回戦からの出場となった同志社の初戦は、東海学園大だ。張り詰めた空気の中、安定した動きで相手を圧倒し5勝を収め勝ち進んだ。続く3回戦は、防衛大学校との対戦。先鋒と次鋒が引き分け、敗北となり、会場に緊張感が張り詰める。しかし、ここから素早い突きで流れを呼び込み、3勝1敗1分で4回戦進出を決めた。迎えた駒大との4回戦。両者互角の攻防となり、2勝2敗で主将・木村の大将戦へと突入した。開始1分10秒、相手に先制されるが、すぐさま中段突きで対抗。さらに、1分40秒、1分50秒にも追加点を重ねてリードを広げた。しかし残り8秒、一瞬の隙をつかれ相手の中段蹴りが技ありとなり、同点に。最後まで攻め続けるも得点を重ねることが出来ず、先制点を取った駒大に軍配が上がった。惜しくも無念の4回戦敗退となった同志社。「絶対に来年からはもっと強くなる。上を目指して頑張って欲しい」(木村)と後輩への期待を膨らませ、思いを託した。

声を上げる木村

 最後に行われたのは、女子団体組手部門。男子団体組手部門と同じく2回戦からの出場となった。初戦に対峙(たいじ)したのは日本文理大。序盤から巧みな動きでポイントを量産し、3勝で次へと駒を進めた。3回戦の相手は国士舘大。拮抗(きっこう)した展開となり、1勝1敗1分。ポイント数が並び、代表戦へと突入した。同志社からは主将・釜(スポ4)が出場。一進一退の攻防が続き、互いにポイントが入らないまま折り返しを迎える。1分10秒、釜が渾身の突きでポイントの先取に成功。前回大会3位の実力を発揮し白星をあげた。続く4回戦は、強豪・帝京大との直接対決。先鋒・小川(スポ3)は上段突きで先取されると立て続けに猛攻を受ける。しかし、残り11秒で相手の隙をついた上段蹴りで3ポイントを獲得。小川が4年生の意地を見せ同点に追いついたものの、最初にポイントを取った帝京大に軍配があがった。後がない同志社は、中堅・武田が果敢に攻めて両者譲らぬ試合を繰り広げる。2分間の激闘の末、引き分けに終わり命運は大将・釜にかけられた。声援が響く中、試合がスタート。相手の突きが有効となり先制を許すと、試合はそのまま帝京大ペースに持ち込まれる。反撃に出た釜だったが、追いつくことが出来ず敗北。「とにかく日本一を目指していたので悔しさが残っている」(釜)。同志社は4回戦で幕を下ろした。

攻撃を仕掛ける釜

 今大会目標としていた4冠には届かなかったものの、各部門それぞれが健闘し、その存在感を全国に強く示した。数々の功績を刻んだ4年生は、今大会をもって引退となる。「日本一目指して、来年実現させてほしい」(北口)。悲願達成へ向け、託された後輩達が新たな歴史を紡いでいく。(文責・市原理央、小林はなか、撮影・青山由菜)

空手部員たち

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