| TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
| 同志社 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 1 |
| 東北福祉大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 |
第48回全日本大学軟式野球選手権大会
11月20日、くら寿司スタジアム堺(大阪府)で第48回全日本大学軟式野球選手権大会準決勝が行われた。同志社は東北福祉大と対戦。ロースコアの緊迫した試合を1-0で制し、悲願の全国制覇まで残り1勝に迫った。
先発のマウンドにはエース鈴木(経3)が上がった。「しっかり勝つことを考えていた」(鈴木)。初回、先頭打者から三振を奪うと、ショート檜山(スポ3)の気迫溢れるプレーにも救われ三者凡退で抑える。2回には四球で出塁を許すと、後続の送りバント、自身の暴投により瞬く間に1死三塁のピンチに。しかし、内野ゴロを落ち着いてさばきホームでアウトを奪った。その後立て直した鈴木は、味方の守備に救われながら、7回まで全3人で抑える力投を披露。良いピッチングでチームに流れをもたらした。

一方の打線ではワンチャンスを確実にものにする徹底ぶりを披露。初回、2回と相手投手を攻略できず三者凡退で終わる中、3回にその力を発揮する。栗原(商2)の打った球がセンター前に落ちると、相手のミスも絡み一気に二塁へ進塁。後続の2人が立て続けにバント、スクイズを決め、先制点をもぎ取る。スクイズを成功させた檜山は、「ここしかないと思って死ぬ気で前に転がした」と語り、安堵の表情を見せた。続く4回、5回も出塁には成功するものの、あと一打が出ずに追加点を獲得することはできない。6回にも、岡本(商3)、石井(経3)の連打でチャンスをつくったが、得点にはつながらなかった。

そのまま9回表までスコアは動かず、運命の9回裏へ突入。マウンドには、8回に代わって登板した大和がそのまま上がった。8回を3人で斬った勢いを止めずに、着実に二アウトまでを奪う。決勝進出まで残すところアウト1つ。全員が固唾を飲んで見守る中、2球で2ストライクと追い込む。そして、大きく振りかぶって投げた球はファースト正面へ。焦らず確実にベースを踏み、試合終了。1-0で東北福祉大に勝利し、全国ベスト4の壁を打ち破った。
「自分たちのベストを尽くしたら、結果も付いてくると思う」(大和)。新チーム発足当初から掲げてきた目標についに手が届くところまでやってきた。残り1試合全員野球で戦い、日本一を成し遂げろ。(文責・大橋楓子、撮影・内藤美紀)