5月28日に同志社大学京田辺キャンパスアメリカンフットボール場(京都府)でアズワン戦が行われた。慶應大の辞退により、社会人チーム相手に戦うこととなった今大会。相手は50年以上の伝統を誇るASONE Black Eagles。格上チームとの対戦となり、同志社は7-30で敗北した。
コイントスの結果、同志社は後半を選択し同志社のキックオフから試合がスタート。第1Q序盤、いきなりフィールドゴールを決められ劣勢に立たされる。攻めの姿勢を見せる同志社だが、点数を巻き返せないまま第2Qへ。序盤のフィールドゴールに続き、隙をつかれTD を奪われる。リードを10点に広げられた第2Q中盤。今試合がスタメンとしては初出場となった、QB#11原田(生命1)が自ら走り大幅なゲインを取る。勢いづけられた選手たちが表情を変える中、動いたのは#28戸島(スポ4)。敵陣30yd付近から独走を見せ、TDを奪い取った。「チームメイトがいてのプレーだったので、何よりチームメイトに感謝です」(戸島)。なんとか点数を奪い取ることができた同志社。安心感からかパスミスが続き、相手有利の状態で迎えた第2Q終盤。残り20秒のところで相手のロングパスが成功。続くファーストダウンもロングランを許す。勢いを止められず残りわずか5秒でTDを取られ、前半が終了。
気持ちをリセットし、臨んだ後半戦。第3Qは同志社が堅い守りを見せ、追加点を許さない。前半戦とは変わってパスミスもなかったものの、相手の隙をつけず両者ともに無得点に終わった。迎えた第4Q。開始15秒でフィールドゴールを決められ、点差を13点に広げられる。負けじと#28戸島が相手を押し倒しロングランに成功するも、点数を重ねられないまま終盤へ。相手チームのQBにTDまであと10ydの地点まで独走を許す。悪い流れは変わらず、3度目のTDを奪われた。精神面でも追い込まれた同志社。「チームの悪い雰囲気を変えることができなかった」(泉)(スポ4)。最後もフィールドゴールを決められ、最終的に23点差で試合終了となった。
体格も経験の多さも違う社会人チーム相手に大健闘を見せたWILD ROVER。春シーズン最後は負け試合となってしまったが、数々の収穫も得た。「必ず一部に戻して日本一の組織作りを目指す」(泉)。再起を図るべく、秋リーグに向け新たに始動する。【文責・藤田桃江、撮影・金海彩夏、藤本知優】