アメリカンフットボール部
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【アメリカンフットボール部】大事な一戦で涙の敗北

2023関西学生アメリカンフットボールリーグDiv.2

 11月19日にサンガスタジアム(京都府)で2023関西学生アメリカンフットボールリーグDiv.2、対大阪大戦が行われた。後半の追い上げが足りず、10-17で敗北。入れ替え戦の命運がかかる大事な一戦で勝利を手にすることができなかった。

 前試合で桃山学院大に敗れ、これ以上の負けは絶対に許されない中今戦に臨んだ。相手はこれまで全勝を誇る阪大。緊張感の走る中、相手のキックオフ、同志社のリターンで第1Qが始まった。#11泉(スポ4)が約20ydのリターンをし、自陣32yd付近から攻撃がスタート。#15佐々木(商3)が着々とパスを通し、ファーストダウンを更新。7分40秒、#15佐々木から#81吉森(スポ1)への20ydのパスが決まり、一気にゴールラインまで近づく。ゴールまで残り5yd地点までボールを運ぶと、TDにはならなかったものの#45高本(法4)がFGを決め先制点を獲得した。

FGを決めた高本

 その後は双方ともにDF陣の活躍で攻められず、第2Qに進む。相手の攻撃ターンとなり16ydのランプレーで自陣49ydまで攻め入られ、一気に流れが変わる。16ydのパスプレーと5度のランプレーを許し、そのまま勢い止められずTD。7点を返され、相手を追う展開となった。#15佐々木から#26久場(法3)への19ydのパスプレー、今季から活躍を見せる#13樋口(商2)のランプレーが重なるも、得点につなげることができない。しかし、ここから反撃が始まる。DF陣が相手の攻撃を最小限に抑えると敵陣39yd地点から同志社のターンがスタートした。#15佐々木から#88平船(商4)へのパスが通り、そのままDFをかき分けながら前進。31ydのゲインを奪い、ゴールまで残り8yd地点まで追い詰めた。なんとしてもTDを取りたい一心でパスを出す。ボールはエンドゾーンに入り、#6向井(スポ4)がTDパスに成功。7点を追加し、会場を盛り上げた。さらに追加点を狙うワイルドローバーは残り1分21秒、#7太田原(GR1)がインターセプトで流れを一気に持ち込む。TDの寸前までボールを運ぶもインターセプトを仕返され、10-7で前半が終了した。

パスを受け取る吉森

 第3Qは相手の攻撃から試合がスタート。#90渡邊(スポ4)、#11泉のタックルが見られたが、相手DFも手強く互いに譲らない展開が続く。残り4分53秒、相手がギャンブルに成功しファーストダウンを更新。ここでなんとか攻撃を妨げたいところだったが、37ydパスプレーを許し、TDを奪われてしまう。パントキックで攻撃権交代となるも、相手がキャッチし巻き返しのチャンスすらつかめない。#91馬込(法1)のタックルで4ydのロスを奪うが、直後には28ydのパス成功で自陣14ydまで攻め入られる。第4Qに入り、残り10分27秒、FGを決められ点差を7点に広げられる。#87脇田(スポ2)の25ydリターンで自陣43ydから攻めのターンが始まった。#15佐々木から#6向井(スポ4)、#87脇田へのパス、#49荻原(経4)、#13樋口、#26久場のランプレーで着々と攻め入る。残り6分13秒、ギャンブルを選択したもの、インターセプトで攻撃が交代。ランプレーを阻止できず、次々と残り時間が減っていく。残り1分18秒、なんとか攻撃権を取り返し最後の望みをかけた戦いが始まった。会場全体が緊張の渦に飲み込まれる中、#15佐々木の渾身のパスにチームメイトが答える。リスクも大きいロングパスのため失敗も重なるが、なんとか前進。残り2秒、相手の反則によって有利となり敵陣27yd地点から最後の攻撃へ。#15佐々木から「どの試合でも自分が一番活躍する」と意気込む#88平船の元へボールが飛ぶ。エンドゾーン内でパスをキャッチし歓喜に包まれる中、エンドラインをわずかに出ていたためパスは不成功。選手たちの笑顔は一瞬にして涙に変わり、10-17で阪大の勝利となり試合が終了した。

パスを出す佐々木

 「今年1年いろんな人に支えてもらって、感謝の気持ちを勝ちで表したかったけど負けてしまって申し訳ない」(泉)。涙を浮かべながら、今回の敗北を悔やんだ。

 残るはあと一戦のみ。入れ替え戦への切符を勝ち取るには、同志社の勝利はもちろん、阪大が桃山学院大に勝利し、かつ抽選を勝ち抜かなければならない。この1年常に追い求めてきた日本一の目標に一歩でも近づくために、全力を出し切り勝利をつかみ取れ。(文責・藤田桃江、撮影・沼野涼音)

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