第78回定期戦
5月12日にMK TAXI FIELD EXPO(大阪府)で第78回定期戦対立大戦が行われた。関東の1部リーグ在籍相手にも果敢に攻め込み、14-0で勝利。相手に得点を許すことなく、3連勝を収めた。
同志社のレシーブで試合がスタート。セカンドダウンで#15佐々木(商4)から#16前倉(政策3)へのロングパスが成功したように見えたものの、反則が発生したため5ydの罰退となる。嫌な流れを止められず、サードダウンでインターセプトされ攻守交代。しかしわずか2分後、相手のロングパスを#7太田原(GR2)がインターセプトし、チーム全体が大きく盛り上がる。さらに#26久場(法4)が38ydのランプレーを決め、チームを勢いづけた。しかしパスの不成功が続いてしまい、ファーストダウンを更新できない。攻撃権が交代するもDF陣が相手チームをいち早く攻略し、堅い守りで侵攻を防いだ。残り2分の場面でもチャンスを生かすことができず、0-0で第1Qは終了。
第2Q序盤は流れをつかまれランプレー、ロングパスを許してしまう。土壇場のところで危機を乗り越え残り1分52秒、相手チームが自陣28yd付近からFG(フィールドゴール)を試みたものの、失敗に終わり同志社に攻撃権が回った。残り1分36秒、#15佐々木(商4)が自らボールを持ち9ydのランプレーが成功。しかしファーストダウンを更新できず、無得点に終わる。0-0のまま前半が終了し、後半戦へ望みをかけた。
先制点を取りたい思いで臨んだ第3Q。後攻の立大が相手陣18ydから攻撃が開始する。相手OF陣に攻められるも、DF陣が奮闘。タックルでロスを奪うなどファーストダウンを阻止する。開始約6分、同志社に攻撃権が移ったもののホールディングの反則により10yd罰退が影響し、ファーストダウンを更新できない。それでも残り51秒、#26久場が11ydのランプレー、#15佐々木から#87脇田(スポ3)の19ydのパスが成功。まだも0-0のまま、勝負の行方は第4Qに持ち越された。
最終Qは自陣38yd付近から攻撃が再開。パスが通らず、わずか1分で攻守交代する。残り8分29秒のところで第4Q2度目の攻撃が始まると、#15佐々木から#87脇田への18ydのパスが成功。#26久場も15ydのランプレーを決め、相手陣49ydまで攻め込んだ。残り5分7秒、#15佐々木から#86羽入(スポ2)の約40ydのロングパスが成功し、そのままTD(タッチダウン)。「佐々木さんと練習でずっと合わせていたので、それが試合でできて良かった」(羽入)。#38永田(経4)のキックも成功。先制点を獲得し、均衡を破った。相手の攻撃がスタートするも、#8福泉(スポ4)のインターセプト。残り1分52秒、#26久場が敵のDF陣を巧みにかわし20ydのランプレーを成功させる。相手陣13ydまで接近すると残り58秒、またも#26久場がランプレー。エンドゾーンへ飛び込みTDを決めた。「オフェンスリーダーとしても、RBとしても嬉しく思っている」(久場)。最後までOF陣、DF陣ともに全力で戦い抜き、14-0で完封勝利を果たした。
主将の佐々木は、「相手に対して最後の最後まで均衡しながら勝ちきれたことは、チームにとって大事な勝利」と今試合を振り返った。春シーズン3連勝と好調な滑り出しを見せているワイルドローバー。しかし、DF陣OF陣ともに不安定さが課題に挙げられた。次戦でも白星を挙げるべく今試合で出た課題を克服し、佐々木組はさらなる飛躍を誓う。 (文責:沼野涼音、撮影:金海彩夏)