4月23日に宝ヶ池公園球技場(京都府)で2022年度今出川ボウルが行われた。同志社と同じく今出川にキャンパスのある京大との対戦。春シーズン初戦の結果は14-17と惜しくも敗北を喫した。
試合は同志社のキックオフで始まった。序盤は両者とも得点を譲らない展開が続く。
しかし第2Q終盤、京大の的確なパスと力強いランでゲインを許し、先制TDを決められた。同志社もショートパスやランでゲインを重ねるも、得点にはつながらない。ディフェンスでは#9強力(政策4)や#7林(商4)など、力強いタックルの活躍が見られたが、無得点のまま前半を折り返した。
再び試合を動かしたのは京大。第3Q、残り3:38にTDを奪われ、差を広げられた。
しかしその直後、ついに同志社も反撃に出る。
第3Q終盤、ランやパスを織り交ぜたプレーで着実にゲインを重ねると、#15佐々木(商2)から#13濱田(スポ4)へ約28ydのロングパスが通りTD。このまま勢いに乗りたいところだったが、京大も積極的なプレーを続ける。ゴール前まで攻められると、FGを決められた。
第4Q、7-17となんとしても追いつきたい展開に濱田の活躍がまたも光った。
「普段の練習から決めていたプレーなので、試合の場で決めれて嬉しかったです」(濱田)。パントリターンで相手に体勢を崩されながらも敵陣までそのまま一気に走り抜ける。90yd近く独走するパントリターンTD。新体制での初陣、持ち前の快速で、ビックプレーを見せつけた。
このまま流れを引き寄せるか思われたが、試合終了間際のチャンスを生かすことができず、14-17で敗北。京大から白星を挙げることができなかった。
「まだまだ課題はたくさんある」(強力)。
小さなミスから相手に流れをつかまれる場面や好機を生かしきれない勝負弱さが目立った。さらに、技術面だけでなく、強豪校に負けないメンタルの強化も課題。
だが今試合では、ビックプレーで観客を沸かせるなど、成長の兆しを見せている。昨年の秋からまた新たな歴史を刻めるよう、1から課題を見つめ直し、まずは立教大戦での勝利を目指す。(文責・松井麻衣、撮影・勝部健人)