アメリカンフットボール部
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【アメリカンフットボール部】入れ替え戦制し、1部昇格!

2024関西学生アメリカンフットボールリーグDiv.1-2 入れ替え戦

 12月14日にたけびしスタジアム京都で2024関西学生アメリカンフットボールリーグ入れ替え戦(Div.1-2) 対阪大戦が行われた。序盤から同志社が試合の主導権を握り、終始リードを保つ。58-26で勝利し、悲願の1部昇格を果たした。

 両校のスタンドから熱い視線が送られる中、運命の一戦が幕を開けた。相手のキックオフで自陣25ヤードから攻撃が開始。開始1分41秒、#15佐々木康(商4)から#81吉森(スポ2)へ27㍎のパスが成功する。その後、フォースダウンで#38永田(経4)がFG(フィールドゴール)を決め、先制点を奪った。「普段通りに進めようと思いながらプレーしました」(永田)と振り返った。得点後、 オンサイドキックを選択。キックしたボールを同志社側が奪い、攻撃権を獲得するとオフェンス陣が着実にゴール前まで攻め込む。残り3分半、佐々木康が自ら走り敵陣を押し込んでTD。その後、#42濱野(商4)のタックルなど堅いディフェンスで相手に隙を与えず、第1Qは10-0で終了した。

 点差を広げたい第2Q。開始1分、永田がFGを成功させ追加点を獲得する。中盤、相手のランプレーを止められずTDを許した。しかし開始7分24秒、自陣38㍎からスタートすると、#26久場(法4)がランプレーで大きくゲイン。残り2分、佐々木康からパスを受け取った#83 小林(社2)がそのまま走り、TDまで残り3㍎となる。勢いそのままに、#32内藤(文情3)のランプレーでTDを奪った。相手の攻撃が始まると、ディフェンス陣の活躍が光る。#91馬込(法2)の力強いタックルと#1福本(法4)のインターセプト成功で、敵陣24㍎地点から攻撃が再開した。福本が生み出したチャンスを逃すことなく、佐々木康からパスを受けた小林がTDを獲得。「みんなのおかげなんで、やっぱり仲間の素晴らしさをアメフトして感じます」(小林)とプレーを振り返った。そのまま前半戦を終え、25-7で後半戦へ。

ボールを抱えて走る小林

 第3Qは永田のキックでスタート。中盤、#95 西(経3)や#10平野(理工2)のタックルが観客の目を引くも、相手オフェンス陣を抑えられず追加点を献上してしまう。しかし終盤、久場がランプレーで18㍎ゲインし、最後も自らエンドゾーンまで駆け抜け追加点を挙げる。「オフェンスラインが最後の最後まで頑張ってくれた」(久場)と仲間への感謝を口にし、32-14と同志社リードで最終Qに進んだ。

相手を交わす福本

 佐々木康組の最終Qが始まった。相手のギャンブル不成功で、敵陣45㍎から攻撃を開始。佐々木康から吉森へパスが通ると、そのまま45㍎を走りエンドゾーンへ飛び込んだ。「僕というよりかは、みんながブロックしっかりやってくれたんで、 ブロッカーに感謝です」(吉森)。その後も、ワイルドローバーの勢いは止まらない。開始3分48秒、内藤がランプレーでTDを獲得し、追加点を奪取。中盤、オフェンス陣の華麗なパスとランプレーでゴール前1㍎まで攻め込む。そして久場がディフェンス陣を押し込み、さらに阪大を突き放した。約1分後にTDを許すも、持ち前の修正力ですぐに流れを引き戻す。残り2分33秒、敵陣45㍎からファーストダウンが再開。サードダウンで佐々木康から#88三浦(商1) へのパスが通ると、そこから29㍎前進した。続いて久場がランプレーで攻めると、TDまで残り3㍎となる。各オフェンスにマークが付く中、佐々木康から#49 串畑(法1)へのTDパスが成功。58-20で試合終了の笛が鳴り響いた。

観客にお礼を述べる佐々木康

 38点差で対阪大戦を制し、1部昇格を成し遂げたワイルドローバー。「本当に本当の意味でお疲れさん」(橋詰ヘッドコーチ)と選手たちに労いの言葉を送った。今試合では秋リーグ最多得点を挙げた佐々木康組。「この1年間やってきたことが報われた」(佐々木康)。今試合をもって、4回生は下級生に『日本一』の夢を託して、ユニフォームを脱ぐ。「ワイルドローバーらしいフットボールをして、自分たちのことやってたことを信じて、最後の最後までやりきってほしい」(佐々木康)。主将としてこの1年間共に戦ってきた後輩たちに熱いエールを残した。厳しい冬を超え、来シーズンからは1部の舞台で活躍する彼らの勇姿が待ち遠しい。(文責・益野瑛真、撮影・沼野涼音、勝部健人)

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