
2025関西学生アメリカンフットボールリーグDiv.1
9月27日にMKタクシーフィールド(大阪府)で2025関西学生アメリカンフットボールリーグDiv.1、対神大(RAVENS)戦が行われた。前半はリードするも後半で突き放され、10ー21で敗北。今季初白星をつかめないまま、リーグ戦は後半戦へと向かう。
今試合の対戦校は春シーズンで唯一黒星を喫した神大だ。「春は自分たちのフットボールができないまま終わってしまったので、フィジカルを意識して全員が準備をしてきて、もう一回神大を圧倒しようと臨んだ」(主将・竹島・政策4)。春の屈辱を晴らすためにも、全員が強い覚悟を胸にフィールドに足を踏み入れた。
第1Qは神大のキックオフで自陣28㍎から攻撃が始まった。序盤はお互いに堅い守りでファーストダウンを許さず拮抗(きっこう)した展開に。しかし開始7分、#17QB原田(生命3)がスクランブルとなるも、持ち前の走力を生かしファーストダウンを更新。その後も原田から#87 脇田(スポ4)へのパスの成功、#27中川(法2) のランなどが飛び出したが、エンドゾーンには届かない。第1Qを0-0で終えた。

第2Qは神大のセカンドダウンが32㍎から始まった。開始直後から安定したディフェンスで相手を抑え、攻撃権を獲得。開始1分、自陣41㍎から同志社の攻撃が始まった。すると相手の反則でオートマティックファーストダウンを獲得。敵陣44㍎からファーストダウンを再開し、ファーストダウンで#14仲田(商1)から#13樋口(商4)へのパスに成功する。セカンドダウンでは、#32内藤(文情4)がランプレーで7㍎ゲイン。続けて内藤のランに相手の守りを集めた裏で仲田から脇田へパスを通すビックプレーを起こす。そのまま脇田がランでTD(タッチダウン)を獲得。さらに#10平野(理工3)のPAT(ポイントアフタータッチダウン)で1点を追加し、先制点を挙げた。その後のディフェンスでは#91馬込(法3)や#22山本(法4)、#9加藤(政策4)、#95西(経済4)のタックルが一際光る。そして第2Q終了間際、攻撃権を獲得した同志社は相手の反則により再びオートマティックファーストダウンを獲得。敵陣39㍎から試合が再開すると、原田のQBランでファーストダウンを更新。さらに原田から#81吉森(スポ3)へロングパスが成功。第2Q終了まで残り6秒。同志社はゴール前約30㍎からFG(フィールドゴール)を選択し、平野が豪快なキックで3点を追加。10-0でハーフタイムに突入した。

第3Qは山本のキックオフから始まった。タッチバックになり、相手は自陣25㍎から攻撃を開始。試合序盤から馬込のQBサックも飛び出し序盤から好ペースで試合が進む。開始4分、内藤が疾走感あふれるランプレーを見せ、ファーストダウンを更新。その後も#94石田(法2)や吉森へのパスでさらに12㍎前進。しかし、得点に繋げることはできない。それでも試合終盤、相手のランプレーを#1谷口(スポ1)がタックルで止め、同志社は相手を抑え込む。このまま流れを掴むと思われたが、相手にTDを許し10-7と点を詰められてしまう。さらに試合終了20秒を残したところで、リターンTDを与える展開に。10-14と逆転を許し、勝負の行方は最終Qへ。
最終Qは同志社のファーストダウンが敵陣46ヤードから始まった。試合序盤、原田がパスしたボールをディフェンスに囲まれながらも#16前倉(政策4)がキャッチに成功。ファーストダウンを得て、敵陣34㍎から攻撃が始まる。勢いに乗ったかと思われたが、中盤の攻撃でインターセプトを許す。そしてTDも与え、10-21と点差は大きく広がった。それでも追いつくため、自陣37㍎から原田を軸に各パートがゲインを重ねる。ここで吉森が同志社に流れを引き寄せるプレーを見せた。難しい状況ながらも、持ち前のキャッチング力を生かし、敵陣へ。そして開始6分、同志社はフォースダウンで残り5㍎を残すもギャンブルを選択し、勝負に出た。だが結果はインターセプトされる展開に。その後は神大のディフェンス陣に阻まれ、10ー21で試合を終えた。

1部リーグの壁を打ち壊せずにいるワイルドローバー。選手たちは暗闇の中を彷徨いだした。「次も負けたら今までの同志社と何も変わらないので、もう一度自分たちの強さと弱さとかを見つめ直して次節に臨みたい」(竹島)。今こそチームの真価が問われる時だ。さあ、立ち上がれよ戦士たち。一丸となってこの逆境を乗り越えるほかない。
(文責・益野瑛真、桑原真桜、宮本芽衣、撮影・シンウンス)