
2025関西学生アメリカンフットボールリーグDiv.1
10月12日にMKタクシーフィールド(大阪府)で2025関西学生アメリカンフットボールリーグDiv.1、対京大(GANGSTERS)戦が行われた。終始相手に試合の主導権を奪われ、完封負け。泥沼から抜け出すことができず、開幕5連敗を喫した。
「この2週間、京大だけを意識してきて、厳しい言葉もチームに多くかけてきた」(主将・竹島・政策4)。第1Qは京大のキックオフで自陣31㍎から始まった。ファーストダウンで#32内藤(文情4)のランプレーにより5㍎ゲインするも流れをつかむことができず、フォースダウンとなり同志社はパントを選択。その後は#44西村(経4)、#91馬込(法3)の活躍の光り、両者一歩も譲らない展開となった。試合が動いたのは残り3分。#10平野(理工3)が自陣10㍎辺りでインターセプトに成功し、同志社に好機をもたらした。このまま波に乗りたい同志社は#17原田(生命3)を軸に攻める。#49串畑(法2)、#13樋口(商4)へのショートパスを次々と通し着実に前進。ファーストダウン獲得まで8㍎残したところで第1Qを終えた。

第2Qは同志社のサードダウンが自陣20㍎からスタートするも上手く攻撃を進めさせてもらえず、パントを選択する展開に。攻守が交代すると、相手のテンポの良いランプレーを止めることができずにTD(タッチダウン)を奪われた。その後はオフェンス陣はロングドライブをすることが出来ず、ディフェンス陣が耐える時間が続いた。それでも残り1分、京大のギャンブルを鉄壁のディフェンス陣が阻止。そこから第2Q終了までわずか1分しか残されていなかった同志社は果敢に攻める。内藤のランや原田から#81吉森(スポ3)へのパスでゲインを重ねた。しかし得点には至らず、0-7でハーフタイムへ突入した。

#22山本(法4)のキックオフで始まった第3Qは序盤から相手に攻め込まれる展開に。そのまま開始6分に2本目のTDを与えてしまった。14点を追いかける同志社は自陣29㍎から反撃を開始。#94石田(法2)がパスキャッチからのランを決め、ファーストダウンを更新。しかしその後はドライブすることができず攻守交代を強いられる。それでも残り2分、内藤が相手のパントをロングリターン。敵陣46㍎の好位置から#14QB仲田(商1)を中心に攻撃を展開するもエンドゾーンには届かず、0―14で最終Qへ向かった。

第4Qは京大のセカンドダウンが自陣16㍎から始まった。すると、#99伊達(経2)のQBサックが飛び出し、ファーストダウン更新を阻止。続けて、#83小林(社3)の約30㍎のロングリターンで敵陣24㍎まで戻した。序盤から流れをつかんだ同志社。このシリーズでTDの奪い返しを狙うも、ゴール前でインターセプトを喫し無得点に終わった。それでも残り3分半から開始した攻撃で、各パートが粘りを見せる。攻撃中盤、ファーストダウン更新まで10㍎を残しギャンブルを選択。勝負に出た同志社は仲田が物怖じすることなく三浦にパスを放つと、三浦も好キャッチしファーストダウンを更新した。再度勢いづくと、#86羽入(スポ3)へのパスが通りゴール前14㍎まで迫る。しかし最後はまたもエンドゾーン付近でインターセプトを与える展開に。試合終了のホイッスルが鳴り響き、0-14で敗北を喫した。
「チーム全体で負けた」(竹島)。オフェンス陣は再三のチャンスを生かせず、ディフェンス陣はロングドライブを幾度も許す一戦となり、完封負けを喫した竹島組。これまでの戦績は5戦5敗で、あと1敗すると入替戦という厳しい状況に追い込まれた。そして4年生に残された試合もわずか2試合。「近大戦に向けて死ぬ気で準備して、入替戦を回避して次につなげたい」(竹島)。先代たちの思いを胸に、4年間積み上げてきたものを証明してくれ。窮地に立たされた今こそ、踏ん張りどころだ。
(文責・益野瑛真、桑原真桜、撮影・シンウンス、須増朋花)