5月3日、同志社大学京田辺洋弓場(京都府)で女子第58回関西学生アーチェリーリーグ戦第4戦(予備日)が行われた。同志社からは、上原(スポ4)、武内(スポ4)、竹澤(スポ3)、鈴木(スポ1)、福岡(スポ1)が出場。関学大に1930-1859(上位3名の合計点数)で勝利し、優勝決定戦への切符をつかみ取った。
同志社と同じく、4戦4勝で勝ち進む関学大との天王山。優勝決定戦進出がかかった対戦となった。
日差しが強く降り注ぐ中、開始した50㍍ラウンド。女子リーダーの上原が終始安定した点数でチームを牽引する。また、リーグ初出場の福岡も序盤50点台を出し続け、好調なスタートを切った。
ルーキーの福岡
一方、武内が不調に見舞われていた。1・2エンド目の合計は42点。その後、4エンド目までエンドごとの点数は20点台前半と落ち込む一方であった。メンバーチェンジが頭によぎったものの、「4回生でリーグ戦ラストなのでどうしても頑張りたい」と射ち続けることを決心。培ってきた修正力と上級生の意地を見せ、5・6エンド目の合計は55点を出す。その後は50点台が連続して出るように。「後ろの声掛けの子を信じて射った。前向きになる言葉をくれたおかげで立て直せた」(武内)。武内の強い思い、そして応援メンバーの真摯な声掛けが功を成し、調子を取り戻すことができた。
919-870と同志社がリードし、30㍍ラウンドへと進んだ。
応援する部員ら
会場に両校の声援が響き渡る中、 リーグ戦最後となる30㍍ラウンドが開始した。選手の半数が1・2エンド目の合計点数55点以上と好調な滑り出しを見せる。50㍍ラウンドでは本調子でなかった武内も高得点を出し続け、10エンド目には30金を叩き出した。そして、11・12エンド目には上原が30金を出し、60金を達成。チーム内最高得点を記録し、女子リーダーとしての力強い姿を見せた。結果、1930-1859で勝利を収め、優勝決定戦進出が決定した。
60金を出しガッツポーズする上原
鈴木(左)に声をかける関根(右)
「みんなで一体となって、リーグ戦で1番いい試合ができた」(上原)。それぞれが己と向き合い、そして仲間と共に高め合い、リーグ戦を戦い抜いてきた。次に待ち構えるのは強豪近大。「近大は強敵だと思うけど、チーム力で勝って優勝できるように頑張りたい」(武内)。築き上げてきたチーム力を武器に、リーグ戦最後の戦いに一丸となって挑む。(西村早智)