5月7日、近畿大学アーチェリー場(奈良県)で女子第58回関西学生アーチェリーリーグ戦優勝決定戦が行われた。同志社からは、上原(スポ4)、武内(スポ4)、関根(スポ2)、鈴木(スポ1)、福岡(スポ1)が出場。近大に1890−1926(上位3名の合計点数)で敗れ、準優勝となった。
迎えた優勝決定戦の相手は、昨年優勝校の近大。近大でのレンジ開催、さらにこれまでのリーグ戦とは異なる70メートルラウンドでの対戦ということもあり、緊張感が漂っていた。そんな中でも「同志社らしいプレーをしよう、いつも通りでいこう」と気持ちを固め、選手たちは強い気持ちで近大に挑んだ。
円陣を組む部員たち
大雨の中、70㍍ラウンド前半戦が始まった。開始した直後、近大の声援が場を支配する。しかし同志社も負けることなく、力強い応援を選手たちに届けていた。安定して得点を出す近大に同志社は食らいつき、毎エンドごとの学校総合点の差は5点以内と拮抗した戦いが繰り広げられる。そして4エンド目、関根が58点の高得点をたたき出した。今試合まだ1度も出ていなかった最高得点に会場からは大きなどよめきが沸き起こった。応援の盛り上がりも増し、一気に流れは同志社側に。「(関根)沙英に続いていこう!」と武内の声掛けで始まった5エンド目。上原が58点、鈴木が57点と、またもや高得点が続いた。このエンドの上位3名の合計点数は近大を上回り、点差を一気に縮める。そして6エンド目を終えた時点での近大との点差はわずか9点。955-964でリードを許し、前半戦を終えた。
ガッツポーズをする関根
フォロースルー中の上原
近大を追いかける形でスタートした後半戦。1エンド目、上原が56点を出しチームを鼓舞する。その後、エンドごとの学校総合得点は前半戦を上回る記録を更新していくものの、近大も調子を上げ一行にリードを許さない。
だが、前半戦では調子が出なかった武内が存在感を放つ。全エンドで50点以上を出し続け、2エンド目には56点、5エンド目には57点を記録。後半戦では上原と並びチーム内トップの成績でフィニッシュした。
ガッツポーズをする武内
後半戦、必死に追いかける姿を見せるも、近大に逃げ切られ、1890-1926で試合が終了。惜しくも優勝を逃し準優勝となった。しかし昨年の優勝決定戦と比べると、上位3名の合計点数は113点アップ。さらに前回出場した上原、武内、関根はいずれも大幅に昨年の記録を上回っており、各自の成長が見られた試合となった。
応援メンバーに礼を言う選手たち
過半数が下級生とフレッシュな布陣で挑んだ優勝決定戦。それにもかかわらず部員たちの団結力は強く、同志社アーチェリー部としてのチーム作りが完成していた。上原組が挑む、次なる舞台は王座。王座は4回生にとって最後の戦いとなる。「最後なので優勝したいという思いがすごく強い。それができるメンバーが揃っているので、王座に向けて優勝を目標に頑張っていきたい」(上原)と強く意気込んだ。全国の大舞台で、王座を奪還する彼女たちを見るのが待ち遠しい。(西村早智)