第59回全日本学生アーチェリー女子王座決定戦Supported by KOWA
6月15・16日、つま恋リゾート第1多目的広場(静岡県)で第59回全日本学生アーチェリー女子王座決定戦Supported by KOWAが行われた。同志社からは、中川(法4)、関根(スポ3)、鈴木(スポ2)、林(スポ1)が出場。予選2位で決勝ラウンドに進出し、優勝決定戦に進む2チームを決めるファイナルマッチで敗れるも、全国3位で竹澤組が終幕した。「去年は準優勝で悔しかったので、今年は優勝を目指して頑張ってきた」(鈴木)。1年間目標としてきた王座優勝に向け、一致団結し、全国の大舞台に臨んだ。
1日目の予選ラウンドでは、1人72射を射ち、チーム上位3名の合計点数で順位が決まる。鈴木が2位、林が8位、関根が23位、中川が34位で予選ラウンドが終了。同志社は1860点(上位3名の合計点数)の予選2位で、決勝ラウンドへと駒を進めた。
2日目の決勝ラウンド初戦、1/8イリミネーションラウンドの対戦相手は甲南女子大。予選ラウンドでチーム上位3名に入った関根(スポ3)、鈴木(スポ2)、林(スポ1)が出場した。懸命に声援をあげる選手たちと共に掛け声を行い、気合を入れて試合に臨んだ。林が1射目から10点を記録し、チームを活気付ける。3セット目には、林と鈴木が的の中央を射抜くショットでストレート勝ちを果たした(6-0)。
次の1/4イリミネーションラウンドでは、慶大と対戦。1エンド目は同点になったが、同志社はその後も50点台を維持し、5-1でセミファイナルマッチへ進出を決めた。続くセミファイナルでは、春季リーグ戦の優勝決定戦で敗北した因縁の相手、近大と対戦。前日の予選順位では上回っていた同志社だったが、厳しい試合になることが予想されていた。1セット目は同志社が55点、近大が54点で2ポイントを先取。幸先良いスタートを切ったが、2セット目で5点差を付けられ同点に追いつかれる。「最初のエンドから点数が取れなかった」(鈴木)。1点を競うハイレベルな戦いが繰り広げられる3セット目は1点差で2ポイントを譲る(4-2)。4セット目では6射とも9点以上を取られ、粘り強い戦いを見せたがまたも1点差で2ポイントを献上し、近大に敗北した。
何としても負けられない3位決定戦。春季リーグ戦で対戦した龍谷大と対戦した。ブロンズメダルマッチでは交互射ちとなり、多くの観客が見守り一層プレッシャーがかかる。その中でも安定した行射を見せ、2ポイント先取後2セット目に同点となるも、3セット目で55点を獲得し、龍谷大に勝利を果たした。
「近大に勝って優勝決定戦に進みたかったが、私たちが1年間作り上げた成果は出せた」(関根)。去年より順位を一つ落とした同志社だが、個人の実力やチーム力が存分に発揮された。この大会をもって竹澤組は終結し、関根が女子リーダーとしてチームを牽引する。来年こそ王座優勝を果たすべく、これから個々の力を蓄える期間に突入する。「伝統で受け継がれてきたそのチームを受け継いでいけるように頑張りたい」(関根)。王座優勝の夢は次世代へと受け継がれた。(岡本和香)