
第63回全日本学生アーチェリー個人選手権大会
9月19~21日に夢の島公園アーチェリー場(東京都)にて第63回全日本学生アーチェリー個人選手権大会が行われた。同志社からは関根(スポ4)、井口(スポ3)、鈴木(スポ3)、福岡(スポ3)、江口(商2)、林(スポ2)、岩田(社1)、海老澤(文情1)がの8名が出場。そのうち4名が2日目の決勝ラウンドに駒を進め、林が次々と強者たちを退け全国2位に輝いた。
初日の予選ラウンドでは、1ラウンド72射の合計点数で競われ上位64名が翌日の決勝ラウンドへ進むことができる。風が強く吹くことが特徴の一つである夢の島に、この日無風のなか実施。江口、海老澤は届かなかったが6位に林、18位鈴木、34位福岡、61位岩田と続き4名が予選通過を決めた。

2日目の決勝ラウンドでは1セット3射のマッチ戦が行われた。この日夢の島は例年通り、風に煽られながらの開催となる。1年生で決勝ラウンドに進んだ岩田は今井(近大)との対戦。今井は、今年8月に開催された世界選手権大会のU21に鈴木、林とともに参加した強者だ。プレッシャーが押しかかる中、思い通りのパフォーマンスが発揮できず1/32イリミネーションラウンドで惜しくも敗退した。リーグ戦で活躍を見せた福岡は、1/16イリミネーションラウンドに進出。相手はおととしの大会で優勝経験のある道添(近大)だ。第1エンドに1点差の接戦を制すが、その後道添(近大)の猛追を受け敗北を喫した。

先月開かれた世界選手権大会のU21世代に参加した鈴木と林。鈴木は安定した試合運びで1/8イリミネーションラウンドに勝ち上がった。鈴木の相手は、同期である福岡が敗北した道添(近大)。序盤は点差を開き先制するが、その後は点を取り合うシーソーゲームに。「テンポが乱れて最後は点数を乗せられなかった」(鈴木)。5エンド目で23―27とリードを許しここで敗退となった。「自分の調子に戻して、もっと射っていきたい」と次への気合いは十分だ。

鈴木とともに世界選手権に出場した林は絶好調だった。「最近の中で一番テンポ良く射てた試合だった」(林)。順調に勝ち進み、準決勝ではまたも道添(近大)との対戦。途中21―26と体勢を崩すも周りのサポートを受け、射形の歪みを修正しながら得点を得点を積み重ねる。最後は1点差で勝ちきり念願のゴールドメダルマッチへと進んだ。
迎えたゴールドメダルマッチ。昨年度のインドアインカレで勝利経験のある樋口(近大)との対戦だ。決勝直前に行う練習は「思ったよりも軽く射てた」と万全の状態で臨んだ林。第1エンド目は数々の大会で磨いてきた精神力を発揮し28―25で先制に成功。しかし続く第2エンドから夢の島の脅威に直面する。緻密なエイミングで中心を狙うも、風に流され点数が伸びきらない。最終のセットポイントを2―6とし、リードを縮められず今大会を2位で締めくくった。

「悔しい結果にはなったが、次のインドアインカレで必ず優勝したい」(林)。ここで得た学びを活かすため、林は次の大会での飛躍を誓う。「鈴木と林がチームに良い影響をもたらしてくれた」(井口)。この勢いのまま、一丸となって高みを目指す。(文責・青山由菜、撮影・青山由菜、武富柊哉)