アーチェリー部(女子)
HEADLINE

【アーチェリー部女子】全員でつかんだ全国4位

6月18〜19日にかけて、つま恋リゾート彩の郷第一多目的広場(静岡県)で第57回全日本学生アーチェリー女子王座決定戦が行われた。同志社からは武内(スポ3)、関根(スポ1)、中川(法2)、竹中(生命2)が出場。1日目の予選ラウンドを6位で通過し、2日目の決勝ラウンドでは3位決定戦まで勝ち進むも、長崎国際大に敗れ、4位に終わった。

同志社のエース、そして唯一の王座経験者である上原(スポ3)が不在の中、行われた今大会。「正直結構不安があった」(中川)。メンバー全員が王座初出場、さらに全国の大舞台ということも相まって、選手たちの心のうちには不安があった。それでも、「みんなでチャレンジ精神を持って挑む」(武内)。同志社の強みであるチーム力を武器に、強豪ひしめく王座に挑んだ。

左から武内、竹中、関根、中川

雨が強く降りしきる中、1日目の予選ラウンドが開始した。悪天候で崩れる選手もいる中で、安定した行射を見せたのが武内。チーム内最高得点の613点を出し、上級生としてチームを牽引した。また、関根も最近の練習ではなかなか出なかったという600点越えを達成。持ち前の勝負強さを生かし、実力を遺憾無く発揮した。結果、武内が13位、関根が15位、中川が33位、竹中が41位で試合が終了。チーム上位3名の合計点数1747点の予選6位通過で、決勝ラウンドへと駒を進めた。

拳を突き合わす選手たち

昨日とは打って変わって、晴天の中行われた決勝ラウンド。「ここから勝ち上がっていくぞという強い気持ちで挑んだ」(関根)。

1/8イリミネーションでは予選11位の慶應大との一戦。1セット目、慶應大が55点の高得点で先制点を挙げる。続く2セット目は引き分け。3セット目を相手に取られれば初戦敗退という厳しい局面に立たされた。3セット目、大きく差をつけ同志社が点を奪取。勢いそのまま4セット目を奪い、5-3で相手を下した。

続く1/4イリミネーションは予選3位通過の日体大との戦い。1セット目から、武内が10点を2度も射抜く活躍を見せ、続く2、3セット目も危なげなく勝利を収める。強豪校相手に、6-0のストレートで戦いを制した。

日体大に勝利を収め、嬉し涙を流す中川

そして、迎えたセミファイナル。相手は予選2位の早稲田大であった。日体大を倒したことで勢い付いた同志社は、強敵から1セット目を奪う。2セット目は同点となり、何としてでも抑えたい3セット目。しかし、3セット目を54点、52点と高得点で差をつけられ、3-5で敗北を喫した。惜しくも決勝へ駒を進めることは出来なかった。

ガッツポーズをする武内

「自分達らしく行こう」(武内)と、気持ちを入れ替え挑んだ3位決定戦。相手は予選5位の長崎国際大で、3位をつかめるチャンスは十分にあった。しかし、表彰台を目前にしてプレッシャーの波が押し寄せる。1、2セットを通じて、同志社でゴールドが出たのはたったの1回。一方、長崎国際大は高得点を出し続け、差をつけられる展開に。すがりつく思いで3セット目を奪い返すも、4セット目を奪われ、6-2で苦杯を喫した。

行射中の関根
リリース中の中川
フォロースルー中の武内

「もっと納得できる射ち方をしたかった」(竹中)。「ここっていう時に点数が出せなかったのが悔しかった」(中川)。大舞台の雰囲気に呑まれ、悔しい思いをすることもあった。思うように点が出ず、もどかしい思いをすることもあっただろう。しかし、試合を終えた選手たちの表情は清々しかった。各々思うことはあれど、チームとしては、上原というエースがいない中でも4位まで勝ち上がることが出来た。それは彼女たちにとって大きな自信となったに違いない。女子リーダーの白川も「このメンバーでここまで来れたのは本当にすごいこと」と称賛を送った。

応援にこたえる中川

「周りに支えられながら、みんなで戦っているなと感じた」(中川)。個人個人が己と向き合いながらも、周りには共に戦い、支えてくれる仲間がいる。そんなチームとしての強さを感じられた大会であった。団結力を武器に、来年こそは王座の頂点へと返り咲く。実現の時に向けて、彼女たちの新たな戦いが幕を開けた。(西村早智)

ページ上部へ