8月29、30日に服部緑地陸上競技場特設レンジ(大阪)で、第62回関西学生アーチェリーターゲット選手権大会決勝ラウンドが行われた。関根(スポ1)が準優勝という好成績を収めた他、上原(スポ3)が7位入賞、武内(スポ3)と竹中(生命2)が9位となった。
1日目に行われた予選ラウンドでは、72射の合計得点で順位付けがされる。同志社からは女子部員10名が出場。その中で、6位の上原、8位の関根、14位の武内、16位の竹中が予選を通過した。
昨日とは変わり悪天候の中、マッチ戦が開始した。1/16イリミネーションラウンドでは、関根、上原が6-0でストレート勝ちを収め、竹中、武内も初戦を難なく突破。全員が1/8イリミネーションラウンドへと進んだ。
2回戦では竹中が予選1位通過の朝木(近大)と対戦することに。「思い切ってやるしかない」(竹中)と意気込み、1セット目に2ポイントを先取。しかし相手に4ポイントを連取され、迎えた4セット目。両者26点を出し、引き分けとなる。粘りを見せるも、5セット目に相手が高得点をたたき出し、敗北を喫した。また、武内も予選3位通過の相手と対戦し、5セット目まで持ち込んだが4-6で敗れた。
一方、ストレート勝ちで圧巻の強さを見せつけた関根と、5セット目までもつれ込むも6-4で勝利をつかんだ上原が1/4ファイナルへと進出した。
しかし、ここで「昨日から思うように射てていない」とこぼしていた上原が相手に差をつけられ、敗退となる。
対する関根は、圧倒的実力者の朝木とハイレベルな対戦を繰り広げ、4-4の同点で5セット目をむかえる。テンポの良い行射で、関根は10点、10点、9点と連続して高得点をたたき出す。自身、本日最高得点となる29点で勝利をつかみ、セミファイナルへと進んだ。
セミファイナルでも、ポイントの取り合いが続き、シュートオフまでもつれ込む展開に。会場が緊張感につつまれる中、関根が射抜いたのは9点。一方、相手の矢は7点に刺さった。「アーチェリーをしていてこれまでにないぐらい嬉しかった」(関根)。ここでも勝負強さを見せつけ、ついにゴールドメダルマッチへ。
「とにかく楽しんで射つ」と笑顔を見せ、挑んだ頂上決戦。しかし、相手は手強かった。緊張と疲れのためか、少し点数が落ち込む関根に対し、相手選手は終始安定した点数を出し続け、ポイントを連取。0-6のストレート負けで、惜しくも優勝を逃した。とはいえ1年生でありながら、関西準優勝という快挙を成し遂げた関根。「最後まで悔いなく射つことができた」と振り返った。
来月には全国大会が行われる。大舞台で己の実力を発揮するべく、彼女たちは練習を積み重ねる。今大会での経験を踏み台にし、また一段と強くなるであろう姿に目が離せない。(西村早智)