アーチェリー部(男子)
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【アーチェリー部男子】リカーブ部門で鷲津が4位、コンパウンド部門で畑本が優勝

 8月22日・23日、服部緑地陸上競技場特設レンジ(大阪府)で第63回関西学生アーチェリーターゲット選手権大会が行われた。同志社からは決勝ラウンドに10名が出場。リカーブ部門では鷲津が4位、コンパウンド部門では、畑本(商4)が関西1位に輝いた。

 自分の実力を発揮する機会となった今大会。1日目の予選ラウンドのリカーブ部門には同志社から18名の選手が出場。100名以上で1ラウンド72射の合計点を競い、上位32名に決勝への切符が与えられる。西の王者である近代勢が上位を占める中、同志社からは𠮷田(商1)、高久(商4)、髙井(スポ2)、鷲津 (商2)、本庄(商4)、長田(商3)、岩尾(文情3)、矢野(スポ3)の8名が翌日の決勝ラウンドに進出した。

 王座決定戦やリーグ戦で敗北を喫した近大の壁を打ち破るべく、2日目の決勝ラウンドに挑んだ。ここからは、トーナメント形式となり、1セット3射のマッチ戦へと転じる。

 1/16イリミネーションラウンドでは、同所属で同学年の本庄と高久が対戦。接戦の末、本庄が勝利し1/8イリミネーションに駒を進めた。また、1年生ながら予選ラウンドを同志社トップの5位で通過した𠮷田を含め、同志社からは8人中半数を超える5人が1/8イリミネーションに進出し、さらなる猛者へと立ち向かった。

矢取りから戻る(左から)𠮷田、鷲津

 続く1/8イリミネーションでは、同所属である𠮷田と鷲津が対戦。序盤、𠮷田は3―1で試合を有利に進めるが、鷲津はそこから次々と高得点を出し続ける。そのまま勢いにのった鷲津が3セットを連続で奪取。「同所属同士の対戦は初めてで気持ちが騒つき、勝負強さが発揮できなかった」(𠮷田)。悔しさをにじませ、𠮷田はここで敗退となった。

 一方の長田は1セット目から一進一退の攻防を繰り広げ、試合はシュートオフに突入。1発勝負の緊張感が漂う中、長田が放った矢は的の中心である10点に刺さった。「悔いがないように自分のできることをしようと思った」(長田)。勝負強さを見せつけ、次戦へ駒を進めた。

行射をする長田

 続くは1/4イリミネーション。近大の選手が多く並ぶ中、同志社からは鷲津と長田の2名が出場。前戦では接戦を制した長田だったが、この回では強敵相手に普段のプレーができずにストレート負けを許した。他方で鷲津は後輩の思いも背負い、自身の持ち味を発揮。6―2で白星を上げ、セミファイナルへの切符を手にした。

 そして迎えたセミファイナル。近大を相手に2ポイントを先取するも。その後相手に連続でセットを取られ逆転を許す。なんとか4セット目を勝ち取り、4―4で迎えた最終セット。両者共に持てる力を全て捧げたが、惜しくも勝利の女神は近大に微笑んだ。鷲津のセミファイナルは惜しくも4―6で敗北に終わり、ブロンズメダルマッチへの出場となった。

狙いを定める鷲津

 ブロンズメダルマッチでは、近大相手に前戦の雪辱を晴らそうとする鷲津だったが、大きなミスショットを犯す。その後も必死に喰らいつく鷲津も、序盤のミスが痛手となり3―7で敗北。「自分の感覚と当たりがマッチしなかった」(鷲津)と振り返り、4位で今大会を終えた。

 コンパウンド部門では同志社からは畑本と岡山(心理4)が出場。2人はセミファイナルで激突した。前半、着々とリードを広げる畑本であったが、後半本来の調子を取り戻した岡山も必死の追い上げを見せる。徐々に岡山が点差を縮めるも、134―133の1点差で畑本が勝ち逃げに成功した。敗北を喫した岡山はブロンズメダルマッチ、畑本はゴールドメダルマッチへと進出。

コンパウンド部門に出場した岡山

 岡山は、ゴールドメダルマッチでも序盤から自身の納得いくプレーができず130ー138で敗北。無念にも4位で大会を終えた。しかし、今試合を「天狗になっていた自分の現状をしれる良い経験となった」(岡山)と前向きに振り返った。

 一方で、ゴールドメダルマッチに出場した畑本は、終始試合を優位に進める。相手に一度もリードを許すことなく136―120の大差で優勝。「最後まで自分を信じてプレーすることが勝利につながった」(畑本)。緊張感のある場面でも落ち着いた行射で勝利をつかんだ。

 6月の王座戦を終えてから、本格的に始動した新チーム。今大会では多くの選手が予選を勝ち残り、リーグ戦からの成長を見せた。今後もチーム一丸となり「日本一」を目指す男子アーチェリー部から目が離せない。(西川有人)

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