男子第64回関西学生アーチェリーリーグ戦
4月28日、関西学院大学洋弓場で男子第64回関西学生アーチェリーリーグ戦第4戦が行われた。同志社からは、鷲津(商3)、岩尾(文情4)、籔田(心理4)、矢野(スポ4)、川嶋(スポ4)、𠮷田悠(商2)、高井(スポ3)、吉田凛(生命2)、長田(商4)、MC矢野(スポ4)、MC小田(商4)の10名が出場(うち矢野・小田はメンバーチェンジ)。甲南大に3336-3096(上位5名合計)で勝利し、怒濤(どとう)の開幕4連勝を果たした。
前戦の第3戦で、過去の記録を塗り替え歴代最強の座を獲得した岩尾組。優勝決定戦に向けて再びベストを更新したかったが、そう思うようにはいかなかった。立ち上がりの50㍍ラウンド第1エンドを8トータル(8人合計)414点を的中。決して悪くないスコアだが、前戦で436点を射抜いた彼らを満足させるには物足りない立ち上がりとなった。しかし、第2エンドでは高井が60金を叩き出しチームを活気づける。その後も風に煽られながら多くの選手が50点以上を的中させ、相手とのリードを徐々に広げた。また、50㍍ラウンド最終エンドには出場メンバー全員が50点以上を射抜き、続く後半戦の30㍍ラウンドへの期待を膨らませた。
小休憩を挟み開始した30㍍ラウンド。第1エンドから3年生エースの鷲津が、序盤から高得点を出せる自身の強みを発揮し、60金を達成。さらにチームに勢いをもたらした。第2エンドからは鷲津と同学年の高井がまたもや見せる。第2、3、4エンド全てで60金を叩き出し180金を達成。「ナイショー」の声で会場を埋め尽くした。「気張ることなく落ち着いて打つことができてよかった」(高井)。環境に左右されないチームの土台となる行射を見せつけた。続く第5、6エンドもメンバー全員が最後の1秒、最後の1射まで集中力を切らすことなく、終始妥協しない姿勢を見せた。スコアボードのほとんどを55点以上で埋め尽くし、3336-3096で試合終了。歴代最強の意地を見せつけ、第4戦目も見事に勝利を収めた。
今試合も安定したスコアで勝利を収め、リーグ首位を独走している岩尾組。残されたリーグ戦は龍谷大との1戦のみ。「自分たちの努力を思い出してやるべきことをやりたい」(岩尾)と気合も十分だ。目標としている関西1位まではあと2勝。各々が持てる全てをアーチェリーに捧げ、優勝の2文字を手繰り寄せろ。(西川有人