アーチェリー部(男子)
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【アーチェリー部男子】高井が関西王座に君臨

第28回関西学生アーチェリーインドア選手権大会

 12月21日•22日、近畿大学記念会館(大阪府)で第28回関西学生アーチェリーインドア選手権大会が行われた。1日目の予選ラウンドを勝ち上がり、高井(スポ3)、藪田(心理4)、鷲津(商3)、長田(商4)、吉田悠(商2)、三宅(生命2) 、木下(スポ1)の7名が2日目に行われた決勝ラウンドへ出場。そのうち高井が1位に輝き、鷲津が3位入賞を果たし、アウトドアからインドアに環境が大きく変わった中でも実力を存分に発揮した。

 全日本選手権などの大舞台で経験を積み、各々が力を伸ばしてきた状態で迎えた今大会。1日目の予選を2位通過した鷲津は「1発目から緊張感があった」と慢心することなく決勝ラウンドに臨んだ。合計点を競う予選と異なり、ここからは負ければ終わりのトーナメント形式。18㍍先にある縦3つの的を1セット(3射)ずつ狙う。室内独特の肌寒さと緊張感に包まれる中、試合は幕を開けた。

狙いを定める木下

 万全の態勢を整え挑んだ1/16イリミネーションだったが、同志社の半数以上の選手が苦戦を余儀なくされる。籔田、長田、三宅、木下らが強豪•近大の猛者を相手に、奮闘するも敗退。一方、高井、鷲津、吉田悠らはハイスコアを維持し、次戦に駒を進めた。中でも鷲津は第1・2セットで30金を連発。「自分のリズムで打つ事ができた」(鷲津)と1日目に続く絶好調ぶりをアピールした。

(左から)エイミングする吉田悠、高井

 1/8イリミネーションでは、吉田悠対高井の同校対決が繰り広げられた。「勝って自分が優勝しようと思って戦った」(高井)。先輩としての貫禄を示し、6-2で高井に軍配が上がる。鷲津も競り勝ち、1/4イリミネーションへの出場権を獲得。続く1/4イリミネーションでも両者ともに辛うじて勝ち進み、セミファイナルへの切符を手にした。

 このままの勢いで勝ち進みたいセミファイナル。第1セットを先取した鷲津だったが、そこから相手が調子を上げ逆転を許した。何とか5-5のシュートオフに突入するも、要所でショットに精彩を欠き敗北。3位決定戦のブロンズメダルマッチへの出場が決まった。高井も第1•2セットを奪取し相手を突き放すも、猛追を受け4-4の同点に。第5セットを執念で勝ち取り、ゴールドメダルマッチへ突き進んだ。

シュートオフを行う鷲津

 迎えた鷲津のブロンズメダルマッチでは幸先のいいスタートを切るも、第4•5セットで相手が30金を叩き出す。セットポイント5-5となり、またもシュートオフにもつれ込んだ。「セミファイナルでは自信を持って打つ事できた」(鷲津)。放った矢は静寂を切り裂き、ターゲットの中心へ。華麗に勝利を手繰り寄せ、堂々の3位入賞を果たした。

(左から)笑みを浮かべる高井、鷲津

 運命のゴールドメダルマッチでは高井が真骨頂を発揮した。「自分の中で最高に近いパフォーマンスが出せた」(高井)。セミファイナルで鷲津が惜しくも敗れた原口(近大)が相手だったが、臆することはなかった。第1セットから30金を達成すると、第2セットも圧巻の行射で30金を叩き出す。第3セットも29点をマークし、6-0のストレート勝ちで関西王座に君臨。「優勝できてとてもよかった」(高井)と喜びを露わにした。

 年内最後の大会で、個人としての仕上がりを他チームに証明したアーチェリー部男子。1月には長崎県で行われる、インドアインカレが待ち構える。「波に乗っていると思うので、このままインカレも優勝したい」(高井)。今大会で得た自信を胸に、全国の舞台でもその名をとどろかせろ。(西川有人)

 

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