アーチェリー部(男子)
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【アーチェリー部男子】5点及ばず、優勝決定戦逃す

5月1日、同志社大学京田辺キャンパス洋弓場で男子第62回関西学生アーチェリーリーグ戦第5戦が行われた。同志社からは、高久(商3)、高井(スポ1)、川嶋(スポ2)、籔田(心理2)、大西(商3)、瀧川(スポ1)、本庄(商3)、長田(商2)の8人がスターティングメンバーとして出場。50㍍ラウンド途中からは岩尾(文情2)が交代で入る。関大に3200-3205(上位5名合計)で敗北を喫した。優勝決定戦進出を逃したのは、2006年以来、14大会ぶりとなる。

同志社と同じく、4戦4勝で勝ち進んできた関大との首位対決。優勝決定戦をめぐる大一番だった。

大粒の雨が降る中、試合開始。複数が序盤から10点を打ち抜く姿勢を見せ、慎重に矢を放つ。2エンド終了時点で6人が50点以上となった。

行射中の高久

このまま差を広げていきたい50㍍ラウンドだったが、時間の経過とともに雲行きが怪しくなる。雨が弱まった10エンド目からは、10点がなかなか出てこない展開に。10〜12エンドの間、8人で出た10点はわずか4本。寒さが増した影響もあり、集中力を維持できず40点台の文字がホワイトボードに並んだ。

また、タイムアウトや5.6点の積み重ねなど、細かいミスが勝敗に直接響いた。1512-1523と、11点差をつけられ試合を折り返す。

集中力を高める川嶋

休憩時間で集中力を取り戻す選手たち。コーチや他メンバーからアドバイスをもらいつつ、自分たちのやりたい射を見つめ直す。逆転を誓い、30㍍ラウンドに臨んだ。

迎えた1エンド目、高井、瀧川、本庄、長田が29点の高得点。チーム全体に火をつけ、3エンド目では瀧川、長田が30金を出した。

30金を出した、瀧川(左)と長田(右)
円陣を組む選手たち

関大との差を縮める一方、次第にプレッシャーものしかかる。後半、気持ち入れ直して円陣を組む選手たち。空気が完全に変わった。全員が一体となって声を出し、結束力を再確認。9エンド目では川嶋、籔田、大西の3人が30金を出し、粘り強さを見せつける。その後も10エンド目で高井、川嶋が30金。必死に巻き返しを図ったが、5total 3200-3205とわずか5点及ばず敗北を喫した。

ブロック優勝を前提に、近大を倒すことを目指して戦ってきた同志社。着実に経験値を積み上げていたはずが、ここに来て優勝決定戦への切符を逃すこととなった。

全員でミスをカバーし、安定感を持つ同志社と、圧倒的実力を持つ選手がチームを引っ張る関大。これまでの力を存分に発揮していれば届いていた点数だっただけに、選手たちの目からは涙がこぼれた。「あの時負けたせいでと言うのか、あの時負けたおかげでと言うのかは今後にかかっている」。応援にきた安久コーチ(心理卒)の言葉と今回の結果を重く受け止める。

「気持ちを作り直して、今度はちゃんと勝ってこれからもチーム作りを頑張って行きたい」(塚田)。笑って帰れるように。6月に控える王座に向け、全員が前を向き、一歩踏み出した。(濱田夏実)

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