陸上競技部
HEADLINE

【陸上競技部】シーズン初戦、好調なスタート!

 4月2日にたけびしスタジアム京都・東寺ハウジングフィールドで第87回京都学生陸上競技選手権大会が行われた。
自己ベストや入賞者が多く総合得点男子107点、女子34点、順位は男女共に4位と好調な滑り出しを見せた。

 女子走高跳で1m66をマークし、優勝を手にしたのは石黒(商4)。後に出場する選手たちに勢いをつけられるように、そして日本インカレの標準である1m70以上をクリアしようと思い臨んだ今大会。しかし、公式練習で助走の間隔が合わなかった不安から予定の1m60より低い1m55からのスタートとなった。
 1m63の跳躍まで一度もバーを落とすことなくクリアし、迎えた1m66。この時点で石黒の2位以上は確定していた。1.2本目と失敗したが見事3本目で決め優勝。しかし、目標としていた1m70はクリアできず悔しい結果となった。「優勝することはできたが、インカレの標準記録をクリアできなかったことの悔しさの方が大きかった」。この思いを胸に日本インカレでは1m80を跳び、学生ラストシーズンを楽しみたいと熱く語った。

バーを越える石黒選手

 三段跳で優勝果たしたのは金谷(スポ2)。1本目で確実に記録を残し、落ち着いた状態で2本目以降に挑むプランで試合に臨んだ。助走のスピードの向上と勢いよく踏切に入り、1本目で11m67と大きく自己ベストを上回る結果をマークしたが、その後は予想外の追風に対応しきれず、思うような跳躍ができなかった。
 今大会を通して、「優勝できたことは嬉しいが、追風がない時でも今日のような跳躍をできるようにしたい」と悔しさを滲ませた。今後は次の試合で関西インカレの標準記録を突破し、12mをマークすると強く意気込んだ。

 昨年に続き1:54.02で優勝に輝いたのは800mに出場した澤田(法4)。レースプランとしては先頭に立つことを予想し、1周目は体力を温存して抜かされたらラストスパートの120m追い抜くことを考え臨んだ。予想していた通り、他の選手に追い抜かれることなく自身が先頭に立ち引っ張るレースを展開した。ラストスパートでは山本()と飛び出し、見事ワンツーフィニッシュ。笑顔で抱き合い喜びを見せた。
 冬季練では持久力を主に鍛え、ジョグや長距離を走る練習を行ったがその成果が発揮されるレースとなった。
 「2連覇ということで率直に嬉しいです」。今後は関西や全国の大会で優勝し、更にチームに勢いを与えるレースを披露するだろう。

澤田選手・山本選手

 800mに出場し澤田とワンツーでフィニッシュで準優勝を手にしたのは山本(経4)。「資格記録が6番だったので、とにかく着いて行き最後に巻いてやろう」この気持ちで今大会に臨んだ。
 残り400mで前に追いつき最後にスパートをかけて走り切り首位で予選を終える。迎えた決勝戦。1周目はスローペースだったので、常に3位をキープし走り続けた。ラストスパートで澤田と前に飛び出したが、追い抜くことはできず2位でゴール。「2位に食い込めたことは嬉しいが、澤田という同志社内のライバルに2年連続、なんなら3年間負け続けることに対しての悔しさもあります」。この悔しさをバネに今年は全国という大舞台に出場し輝く姿をみせる。

女子短距離では谷(スポ3)が100mで2位、200mで優勝を果たした。冬期はウェイトトレーニングや、短長パートに混ざって体力をつける練習を重点的に行い、パワー増幅をして今シーズンに備えてきた。今大会ではその成果が発揮された。「とにかく1歩1歩力強く踏んで、後半を恐れず、突っ込む」。深く考えすぎず、強気で挑んだ。100mの疲れを感じさせない、力強い走りとスピードで1着でゴール。昨年は実力を発揮できなかった200mだったが、自己ベストを更新し真価を発揮した。関西インカレでは100mでは11秒台を出すことと決勝進出、200mでは表彰台を目指す。

男子100mHでは杤岡(スポ4)が連覇を果たした。怪我の影響によってシーズン初戦となった今大会だが、安定的な強さを見せつけた。冬期は苦手意識のあったスタートの加速や食生活を見直し、減量を目的とした肉体改造を行って、根本から強さを高める努力を行ってきた。
予選は冬期に重点的に行ってきた練習の成果を引き出し、決勝に備えることを意識。「高いスピードを維持しつつ動きは四肢を身体に近い位置でコンパクトに動かす事だけを意識しました」。予選の課題修正をしながら、さらにレベルの高いパフォーマンスを見せつけた。序盤から他選手に引けを取ることなく加速し、強みである後半の伸びを生かし1着でゴール。追い風参考記録となったものの、13秒91を叩き出し、昨年からの進化が発揮された。昨年と同じく関西インカレでの連覇、加えて同志社記録の更新を狙う。

ハードルを越える杤岡選手

男子やり投げでは新納(経3)が2位入賞を果たした。シーズンの初戦となった今大会では冬季の成果を引き出すことを意識し、順位よりも70mという記録を狙って挑んだ。冬季は怪我しない体づくりに重点を置きながら、パワー増福を図って今シーズンに備えてきた。1本目からパワーを温存することなく、強気の投擲を投げる。全力時のパフォーマンスが噛み合わなかったり、風に翻弄されたりと、中々思うように試合を運べない。それでもベストを更新し、2位につけて安定的な強さを見せつけた。「狙う場所はもっと上です」。真価を発揮できなかった悔しさは関西インカレにぶつける。関西インカレでは優勝を狙う。

新納選手

シーズン初戦で多数の入賞者を出し、好調なスタートを切った。次の照準は関西インカレ。昨年よりさらに進化した姿を見せるべく、目標の男女共に総合5位という目標達成に向け、一丸となって大会に挑む。(文責・撮影、中田悠里・家村有多)

ページ上部へ