陸上競技部
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【陸上競技部】チーム一丸となって迎えた大舞台

月24〜27日にかけてヤンマースタジアム長居(大阪府)で第100回関西学生陸上競技対校選手権大会が行われた。

同志社からは33種目に出場し、23選手が入賞。内11人が表彰台に入り男子総合7位、女子総合9位となった。

110mHでは杤岡(スポ4)が自己ベストを更新し準優勝を果たした。前回王者として挑んだ今大会。連覇には至らなかったが、力強い走で、さらに今後の進化も期待されるレースを見せた。予選では理想の動きをそのまま体現することに重きを置くも、前回の決勝タイムを上回る速さで1着となる。決勝へ順調に駒を進めた。スタートの号砲が鳴ると、一気に飛び出すも最初の1.2.3台で少し遅れを取る。それでも持ち前の後半にかけた力強い走りで伸ばしていき、最後は2着でゴール。13.89のタイムで自己ベストを更新した。「その時の最速を決勝の舞台で出すことができた」(杤岡)。トップとの差は0.01と僅差で優勝を逃すも、今後の伸び代が期待できるレースを見せた。

ハードルを跳ぶ杤岡

山﨑(経4)が1500mで3位、5000mで5位に入り、2種目で入賞を果たした。2日目に行われた1500mは目まぐるしく順位が入れ替わる激闘のレースとなった。スタートで飛び出すと、先頭に立ち、1部男子のスピード感でレースを展開。残り2周となるホームストレートで立命館大の選手が後方から順位をあげ、レースを引っ張った。そこから3位の位置につけ、先頭のスピードが落ちてくると共に、残り500m地点から一気に中盤の選手がペースアップし、8人の先頭集団でラスト1周となる。残り300mで関学大、京産大の選手がラストスパートをかけて前に出るも引き離されることなく食らいついた。4人となった最後の直線では「無我夢中でした」と必死の走りで駆け抜け、3着でゴール。会心のレースで初の表彰台を手にした。

5000mを走る山﨑

服部(社3)が3000mSCで準優勝と5000mで9位に入った。「勝ちにこだわり一点でも多く同志社に貢献し、チームに勢いを与えられるような走りをする」と意気込んだ今大会で、その言葉通り大きくチームに貢献した。

3000mSCは資格記録では3位。勝つことだけを意識し、序盤から積極的な走りを見せた。先頭につくが、1000m辺りで離される。それでも、前を追い続け、後続を突き放したまま2着でゴール。前回大会の3位を上回り、準優勝を飾った。5000mでもハイレベルなトップ集団に序盤から食らいつき、途中集団から残された選手が出ても中盤以降までついた。最後まで粘りの走りで9位に入り、チームを勢いづけた。

賞状を手に持って笑顔を見せる服部

末盛(スポ2)が走り幅で3位、三段跳で8位に入り、2種目で入賞した。昨年で対抗戦の重要性を感じ、チームに貢献することを目標に挑んだ今大会。両種目ともベスト8となり好成績を残した。

 特に走り幅跳では1回目から1位の記録を叩き出し、好調を感じさせた。しかし、いつも通りの動きを出せず、以降それを上回る公認の記録は出ず3位となった。それでも順位が頻繁に入れ替わり緊張感が漂う中、「心から楽しんで試合できた」と今後の試合につながるいい跳躍だと前向きに捉えている。2種目で入賞し、大きくチームに貢献した。

幅跳びをする末盛

男子やり投げでは2名の選手が表彰台に上がった。

初の表彰台で65m93をマークし準優勝に輝いたのは安藤(法3)。1本目に記録を残して後半に勝負する試合プランを立てたが2投目で記録を残すと、その後記録を伸ばすことができず6回の投擲が終了。「初めての表彰台だったので嬉しかった」。今後は日本インカレ標準突破に向けて練習に取り組む。

競技中の安藤

3位で入賞したのは新納(経3)。1本目の投擲で64m91をマークしたがその後記録が伸びることができず終了。「優勝しか狙っていなかったので悔しい」。持ち味の真っ直ぐを活かすことができず、悔しい思いをした今大会。今後は、この思いを胸に西日本で70mを投げ日本インカレの標準を切ることを目標にさらに飛躍した姿を見せる。

やりを投げる新納

女子走高跳びで優勝、ベスト更新さらに同志社記録を更新したのは石黒(商4)。今大会は「優勝、ベスト更新、楽しむこと、応援を全力で楽しませること」の4つを掲げ関西インカレに挑んだ。

全て1本で跳ぶ試合展開を予想していたが、1m60を1本目で落としてしまう。しかし、1m65、1m70を1本目でクリアし1m73に挑戦。ベスト記録を1本目でクリアしそのまま調子を上げ1m76をマークした。「優勝できて嬉しいという気持ちがあったがそれよりも試合が楽しくて仕方なかった」と笑顔を見せた。次は大学生活最後の日本インカレで1m80を跳び優勝することを目標に残りの練習に励む。

男子1部10種競技では信川(スポ3)が3位となり、初の表彰台に登った。最初の100mで9位につけると、次の走り幅跳びで3番に入り、砲丸投では自己ベストを更新。不得手とする競技が多い1日目で点数を取りこぼさなかった。「絶対逆転できるという自信がありました。」(信川)。 1日目終了時点で9位となり、得意競技が多い2日目に挑んだ。110mHで6番となると、円盤投、棒高跳、やり投げで好順位を記録した。中でも棒高跳は4mを記録し、1年ぶりに自己ベストを更新。最終種目の1500mを残した時点で暫定順位は3位、表彰台のラインに。そしてここでも気迫のこもったレースで1着でゴールし、総合得点6407点で見事3位入賞を果たした。勝利への執念を見せつけた。

笑顔を見せる信川

さらに男子1部10種競技で6041点を出し7位入賞を果たしたのは沖(文情3)。自身の記録よりも同志社の総合順位に貢献するため入賞を狙い今大会に臨んだ。レベルが高い選手が多い中、焦らず目の前の種目に挑戦。円盤投は29m48で4位、やり投げでは51m36と3位に食い込んだ。さらに最終種目の1500mでは4分47秒46をマークし4位でゴール。「競技を通して練習の成果が出た場面やまだまだな面もあり良い収穫になった」。次戦では6700点をマークし全日本インカレ出場を目指す。

チームメイトに手を振る沖

女子10000mWでは下岡(スポ4)が3位に入った。最後の関西インカレとなる今大会では「女子主将として意地を見せる、感動させるレースをする」と熱い想いでレースに臨んだ。序盤から先頭についていくも、1000m手前で徐々に離され、中盤まで大阪大の選手と3位の位置でレースを進めた。「中盤はかなり苦しかった」(下岡)と、前を追うも、2位との差はなかなか縮まらない。残り10周を切ると、同じ3位地点にいた選手がペースを上げ、一時離される。それでも差を広げることなく前を追い続け、8000mを過ぎた頃からその差を徐々に埋めた。「どこにいても同志社の応援が聞こえて、本当にすごく力になりました」。応援を力に変え、そして残り1㌔地点では3位となった。そのまま後続を突き放して3着ゴール。最後まで粘りの歩きを発揮し、見事4年連続の表彰台入りを果たした。

競歩する下岡

男子400mHで準優勝を果たしたのは岩堀(スポ4)。思うような走りができるか不安の中、声援が力となり本番に臨んだ。予選では自己ベストを0.8秒縮め1着でゴールし決勝へ進む。決勝では5台目で脚が合わず減速したが、後半粘り強い走りを見せ2着でゴール。「タイムも順位も期待以上のものが出たので満足している」とランキング8番目の中、準優勝を果たしチームに貢献できたことで安堵の表情を浮かべた。全日本インカレでは決勝に出場できるよう練習で精度を高め挑む。

ハードルを跳ぶ岩堀

男子800mに出場したのは主将の澤田(法4)。優勝を目指して臨んだ大学生活最後の関西インカレ。予選では3位の選手に最後抜かれそうになりながらも2位を死守し決勝に駒を進めた。チームメートから大きな声援を受け迎えた決勝。1周目はスローペースでレースが進む。3位の位置でラスト100mから追い上げを見せるが先頭の選手を抜き切ることができず2着でゴール。「優勝したかった気持ちと準優勝で終われたという安堵感が入り混じっていました」。今後の目標は、9月に行われる日本インカレで3位以上での入賞。目標を達成すべくグラウンドで汗を流す。

試合前ポーズを決める澤田

4日間に渡って行われた関西インカレが終幕。今大会は久しぶりの声出し応援となり、盛大に盛り上がった。同志社は多くの入賞者を出し、自己ベストを更新した選手も多く、チーム一丸となって戦い抜いた。春シーズン最大の目標である関西インカレは終わるも、西日本インカレ、日本インカレが控えている。気持ちを新たに次大会へ突き進む。(家村有多・中田悠里)

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