2024年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会(男子26回)
10月19・20日にベイコム総合体育館(兵庫県)で2024年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会(男子26回)が行われた。4年生にとっては引退試合となる今大会。部員全員で心を一つに臨むも、0-3で敗北を喫し初戦敗退となった。
順天堂大との対戦となった1回戦。先鋒の外村(政策4)は、中盤まで相手のペースに流されてしまう。残り2分、技を仕掛けられるもうまく交わし持ちこたえた。その後はスピードを意識したプレースタイルで、相手の体力を奪う。しかし、あと一歩が出ず引き分けとなった。
次鋒の杉木(法2)は序盤に指導を取られ、流れを渡してしまう。相手に食らいつくも、残り1分10秒に背負い投げ一本で敗北した。続く中村(社3)は、すぐに危機が訪れるも逃げ切る。終盤まで一進一退の試合が展開されるが、残り32秒に中村が仕掛けた。力いっぱいに相手を押さえつけるも、回避されそのまま決着をつけることができない。中堅の児島(商2)も残り31秒にチャンスをつかむが、結果は引き分けに終わった。
あとがない状況の中、注目選手である高井(法2)が三将として登場。開始直後に抑え込まれ、カウントがスタート。一瞬で窮地に立たされるが、4秒後に相手の手足をほどき持ちこたえた。その後は高井のペースで試合が進むも、決め手を打てず4度目の引き分けとなった。唯一の1年生として出場を果たした上田(社1)は、経験が少ないながらも奮闘を見せる。だが一枚上手の相手に圧倒され、腕挫十字固で一本負けとなった。
最後に一勝を取りたい一心で畳の上に立ったのは永竿(法4)。開始20秒で技ありを奪取したかのように見えるも、惜しくも得点につながらない。諦めることなく果敢に攻め込むも、合わせ技で一本負けとなった。「俺と高井でポイントを取ってそのほかは引き分けという作戦だったけど、それが上手くいかなかった。でもみんなよく頑張ったと思う」(外村)。無念が残る結果となったものの、最高学年として仲間を褒め称えた。
「勝てない時期とか怪我した時期もあったけど、最後までうまくいかないなりに向き合って頑張ったから今の自分がある」(外村)。結果を残すことはできなかったが、今大会に向け切磋琢磨してきた日々は決して無駄ではない。4年生の思いを胸に、来季こそ目標達成へ。今回味わった悔しさを糧に、新チームでも躍進していく。(文責・藤田桃江、撮影・早川京)