
第101回日本学生選手権水泳競技大会
9月4~7日に、第101回日本学生選手権水泳競技大会が東京アクアティクスセンターで行われた。女子200㍍バタフライでは藤本(スポ3)が2年連続で金メダルを獲得。梶本(スポ4)は女子400㍍自由形と女子800㍍自由形で大会新記録を樹立して優勝を果たすなど、今季の世界水泳に出場した2選手が全国の舞台で強い存在感を放った。

初日は個人競技で7名の選手が出場。エース梶本は女子800㍍自由形に登場した。昨年の大会では惜しくも優勝に一歩届かなかった悔しさを晴らすべくレースに臨んだ。予選では8分41秒72をマークし、4位でA決勝進出を決めた。

2日目には今季世界水泳に出場した梶本、藤本を含め、個人、リレー種目で計7種目に出場。前日の女子800㍍自由形でA決勝に進んだ梶本は、登場から大きな注目を集めた。前半から先頭を泳ぐと、徐々に他との差を広げ、トップを独走した。そのままフィニッシュし、大会新記録を打ち出すと8分29秒85で今大会同志社に初のメダルをもたらした。
女子200㍍バタフライに出場した、この種目2連覇がかかる藤本は予選4位でA決勝に駒を進める。A決勝では学生王者の圧巻の泳ぎを見せつけ、そのままゴールした。自己ベストを更新しての優勝に藤本は「前半から積極的に行こうと考えていた。少し後半はバテてしまい、ラスト50は想定していたタイムより遅かったので、そこは次に向けて改善していきたい」(藤本)と結果に満足することなく、悔しさも滲ませた。

3日目は、前日に女子800㍍自由形で優勝を果たした梶本が女子400㍍自由形でも躍動した。他を寄せ付けない力強い泳ぎを見せ、予選を1位で通過すると、A決勝では後半から徐々に周りと差を広げ、圧倒的なリードを保ったままゴール。自己ベスト更新、さらに今大会2つ目となる大会新記録を樹立し、見事2冠に輝いた。

最終日には、2日目に金メダルを獲得した藤本に、女子100㍍バタフライ入賞の期待が高まる。予選を3位で通過すると第3レーンに登場。予選から自己ベストに迫るタイムで泳いでいた藤本は、0.01秒差で惜しくもメダルを逃すも自己ベストを更新し4位入賞を果たした。「メダルまであと0.01秒だった点はとても悔しいですがまずは自己ベストが出せてよかった」(藤本)と結果に満足しつつも、悔しさも口にした。
長い4日間の戦いを終えた水泳部。それぞれが成果と課題を見つけた。全国の舞台に戻ってくるため、来年以降も目標に向かって鍛錬を重ねる。
(奥谷陽菜、内川穂波)