ラグビー部
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【ラグビー部】慶應大に惨敗し課題残す

6月26日、小笠山総合運動公園エコパスタジアム(静岡県)で、対慶應大が行われた。同志社は7-34で惨敗。相手の伝統の堅守を突破できない時間が終始つづいた試合となった。

接点でも全体的にミスが多く、チャンスを生かせない場面が続いた。同じ黒星でも先日の明大戦とは全く異なる課題が残るゲームとなった。

日差しが強い中始まった今大会。103回目となった今回の定期戦、最初に前回優勝者の慶應大による、盾の返還式が行われた。

同志社のキックオフでゲームスタート。試合はすぐに動き出す。前半2分、中央付近でノックオンを取られてしまい、慶應のスクラムに。そのまま相手の猛攻を止めることができず、空いている隙間を狙われ、ボールをゴール付近までキャリーされてしまう。同2分30秒、ゴール付近での同志社のラインアウトでキャッチミスをしてしまい反則を取られてしまい、相手ボールに。そのままゴールに駆け込まれ先制点を許す。(0-5)

敵の前進を阻む小西(スポ3)・梁本

同志社のキックで試合が再開。敵陣近くまでボールを運ぶ場面も見られたものの、キャッチミスで相手ボールになってしまったり、反則を取られてしまったりとなかなかチャンスをものにできない。

怪我から復帰した大森(商4)

さらにここ一番での接点の場面でミスを連発してしまい、自陣でのプレーを強いられる場面が多く、終始リズムを掴むことのできない苦しい時間が続いた。「前半の入りのところで自分達のラグビーができなかったし、その流れを前半終了まで断ち切ることができなかった。」(梁本主将・社4)

ボールをキャリーする市川(法3)

慶應大の伝統的に鋭いディフェンスと低いタックルに圧倒され、選手同士声を掛け合う姿も徐々に少なくなっていく。「前半であれだけ相手に流されてしまい、チームの雰囲気が悪かったのが一番の敗因。」(WTB芦塚・社3)前半さらにペナルティゴールと1トライを取られ、0-15と1トライも上げることができないまま前半を折り返す。

相手に前進を阻まれる梁本

悪い流れを断ち切りたい紺グレ。前半とは明らかに違う表情の選手たちがフィールドに登場した。「選手には今週やろうとしてきたことが出来ているのかと問いかけた。全く何もできていなかったので、このまま京都に帰るのかという話をした。」(宮本監督)

後半開始直後、自陣10メートルのラインアウトを起点にボールを徐々にゴール付近にキャリー。中央付近でノットリリースザボールを誘発し、キックを獲得。素早いパスを回していき、最後は芦塚が相手ディフェンスを突破。敵を交わしていき、今試合初のトライを挙げた。(7ー15)「前半の流れが悪く、後半でもう一度やり直すというところで、後半の入りをいい形でトライできたので、個人的に嬉しかった。」(芦塚)

トライを挙げた芦塚

同志社優勢の空気が流れ込んできたと思われたものの、このトライ以降は再び慶應優勢の時間が続いた。スクラムでは押されてしまう場面が増え、ラインアウトもミスを連発してしまう。前半同様、相手陣に攻め込むも、キャッチミスと反則で攻撃が入れ替わってしまい、なかなか敵陣に攻め入ることができなかった。相手に2トライを重ねられ、ここで試合終了。

今試合ミスが目立ったライアウト

課題点が残る試合となってしまった。セットプレーについて梁本は、「今年新チームが始まってから、セットプレーの精度が悪くてしっかり練習で取り組んで入るものの、試合ではなかなか成果を発揮することができず、今後はもっとしっかり練習して、絶対に改善できるように頑張る。」と述べた。セットプレーは試合の流れを変える大きな局面。ここを強化できれば、紺グレの古豪復活への道のりは長くはない。次戦の春季トーナメント5・6位決定戦では、「MOVE」を体現して欲しい。

(文責・橋本さくら 撮影・林康陽・大久保りんか・濱田夏実)

○インタビュー

宮本監督


-慶応のラグビーにどのような印象をもっているか
伝統的に鋭い出足のディフェンスと低いタックルと、っていうのが伝統的にあるチームだというのが、昔私が在学中も感じていたところなので、そういった印象が、世間一般的にもそういった印象があるかなと思います。あとは、ひたむきにプレーされるっていうのが慶応大学さんの強みだなという風に感じます。


-今日の試合のテーマは
先週はゲームがなくなったんですけども、「ベーシック」ていうところの自分たちのプレーの基本のところに徹底しようということで、ゲームに臨みました。


-今日の試合を振り返って
前半で何もできなかったと、それがさせてもらえなかったというよりは、自分たちからそこに対してトライできなかったので、それが結果に直結しているかなと思います。


-今日はフラッシュとビッカはできていたと思われますか
全くできなかったです。


-前半と後半の戦い方の違い
選手には今週やろうとしてきたことが出来ているのか、と問いかけたという形ですかね。全く何もできてなかったので、このまま京都に帰るのかっていう話をしました。


-1番活躍したなと思われる選手はいらっしゃいますか
4回生の大槻じゃないですかね。今日のテーマをしっかりと体現していたのは彼だったと思います。


-5.6位決定戦への意気込み、どのように練習していくのか
練習自体は何かを変えるということはしないですが、一対一のバトルのところと、練習内容というよりかは相手に勝ちたいというか、そういった部分を練習中から出すという声をかけたりだとか、そういう意識を持たせることが大事かなと思っています。

梁本主将

ー慶応ラグビーにどのような印象を持っていますか?
慶應大学さんのラグビーはひたむきに愚直で〇〇なプレーをしっかり一個一個ちゃんと大切にラグビーしてるっていう印象です。

ー今日の試合を振り返って
前半の入りのところで自分達のラグビーができなかったかなっていう、それがずるずる前半全部なって、後半でもミスあったりとか、そこに対してあんまり良くなかったかなっていうのがあります。

ーセットプレーの部分を振り返って
今年新チーム始まってから、セットプレーが精度悪くてそれはしっかり練習で取り組んでるんですけど、やっぱり試合でなかなか出せないっていうのが現状なので、今後はしっかり絶対練習して、しっかりセットプレーを改善できるように頑張ります。

ー個人的な今日の試合の目標
やっぱりキャプテンとして、しっかり前に出て、みんなの先頭である以上、背中でやっぱりプレー見せるっていうのが、自分の目標だったんですけど、やっぱり今日自分自身のプレーが良くなくて、やっぱりそれがチームに影響出てしまったのかな、敗因の一つでもあるので、しっかりそれは自分自身も見つめ直して今後取り組んでいきます。

ー後半どのように声掛けをチームでされていましたか
やっぱり自分達のラグビーをする上でも必要なこと、精度だったり、そこのそういったプレーの質であったりとかやっぱり気持ちの面でやるかやらないかっていう部分をやっぱりハーフタイム、宮本さん監督から言われたものなので、それをやっぱり後半ではじめトライに繋がったんですけど、ちょっと悪い流れが断ち切れなかったのかなと思います。

ー5.6位決定戦に向けてどのように練習するかと意気込み
試合なのでやっぱりまず勝つことが1番大事なことなので、やっぱりそこに対して準備、やっぱりその先ばかり考えてたら今日みたいな試合になるので、しっかり試合ということはやっぱり相手と戦うことなので、そこに対しての気持ちを持っていきます。

WTB芦塚


-今日のトライの感想
前半が流れが悪く、後半でもう一回やり直すってところで、後半の入りをいい形でトライできたので、個人的にも嬉しいし、チームでもいい形でトライを取れたので流れに乗れるトライにつながったので良かったと思います。

-前半と後半で気持ちの面での変化
前半で自分たちの形が出せなかったのがチームとしての反省で、後半で見直そうってなって一人一人がチームを強くなって、その結果後半の最初はいい形が出来て、通用していたところがあった。

-今日の試合の収穫点と反省点
収穫は自分たちの形がしっかり出せればスコアも出せたし、後半もいいゲーム出来ていて、前からどんどん収穫で増えているので、チームの力強さはよかった。
反省はやっぱり、前半の入りのところで。前半であれだけ受けてしまったり、チームの雰囲気も悪かったので、それが一番の敗因だと思います。

-5.6決定戦への意気込み
明日休んで明後日から切り替えてラスト春シーズン勝ちに行くのでそのために今日の出た反省点をチーム全員で話してもう一回頑張っていきたいと思います

WTB大森


ー怪我からの復帰試合振り返って
久々の公式戦でAチームで出させてもらってまだまだ緊張と、自分のプレーがいまいち出せなかったところがあって今日のこの結果につながったかなと思います。

ー強みと課題
自分の強みとしてボールキャリーがあるので、その強いボールキャリーをあまり出せなかったなと思います。

ー次に試合に向けて
またチャンスをもらえたらしっかり自分の強みを出していきたいなと思います。

LO寺北


-接点やラインアウトに関して
前半のところで制度が悪くてチャンスの時とかでも、ミスが多くてそこで勢いに乗って行けなかったのが今回の敗因だと思います。


-今日の試合を振り返って
前半のところでミスも続いて気持ちの部分でも受けてしまって、全員が。
そのあと後半で立て直したんですけど、ミスがまだ多くて、そこも相手の勢いにやられたという感じです。


-次の5.6位決定戦に向けて
次は関西の公式戦なので、しっかり今週一週間修正して来週臨んでいきたいと思います。

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