令和6年度関西学生バドミントン春季リーグ戦
5月26日、神戸新和大学(兵庫県)において令和6年度関西学生バドミントン春季リーグ戦が行われた。2部リーグの頂点に登り詰め、ついに迎えた入れ替え戦。神戸学院大に敗れ、2部降格となった昨秋の雪辱を果たすべく臨んだ。
重要な第1シングルスでコートに立ったのは熊木。第1ゲームは序盤から拮抗(きっこう)した展開となり、10-11で試合を折り返す。しかし、その後はペースをつかみ得点を量産。20-15でマッチポイントに持ち込むと、相手のミスで第1ゲームをものにした。第2ゲームも第1ゲームと同様、両者譲らぬ熱戦を繰り広げる。相手コートにスマッシュを打ち込み、11-10でインターバルを迎えた。攻撃的なショットだけでなく、ドライブやネットを駆使して相手をコントロール。徐々に試合の主導権を掌握し、21-12で勝利を収めた。
第2シングルスには小畑が出場。第1ゲームから安定したプレーで得点を積み重ねた。11-6の大差でインターバルを迎えた後も、小畑の勢いは止まるところを知らない。不意を突いたネットやプッシュで力の差を見せつけると、21-16で第1ゲームを奪い取った。第2ゲームは序盤こそ点を取りきれない時間が続いたものの、次第に安定感を取り戻す。類まれなスキルで相手を圧倒し、21-13で勝ち切った。
勝負を決定づけたい第1ダブルスには河村・小関ペアが登場した。第1ゲームは球速の速いショットを攻略できず、14-21で落とす。それでも第2ゲームからは本調子を取り戻し、11-9でインターバルを先取した。その後も巧みな連係プレーで得点し、21-14で勝利。勝負の行方は第3ゲームに託された。意地と意地がぶつかり合い、序盤からシーソーゲームを展開する。わずか1点差でこのゲームを折り返すも、あと一歩及ばず20-22で惜敗した。
なんとか勝利を手にしたい第2ダブルス。大久保・熊木ペアが熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げた。第1ゲームは11-7でインターバルを迎える。その後も粘り強いレシーブで一定のリードを保ち、21-19でこのゲームを奪取した。しかし第2ゲームは相手の勢いに押され、16-21で落とす。迎えた最終ゲーム。序盤から連続得点で相手を突き放し、11-4でインターバルを先取した。その後は怒涛(どとう)の勢いで連続得点を挙げ、21-9の大差で勝利。一部昇格を決めた。
「どれだけ点数が離れていて、負けていたり勝っていたりしても最後まで応援し切るところがチームの魅力。みんなでつかんだ勝利だと思う」(大久保)。悔しさをバネに練習に明け暮れた冬を乗り越え、チーム一丸でつかんだ勝利。再び1部リーグに返り咲いた彼らの活躍に注目だ。(文責・小野理紗、撮影・久岡悠斗)
【試合結果】
熊木(商1)☆ 2(21-15、21-12)0 天理大
小畑(理工2)☆ 2(21-16、21-13)0天理大
河村(商2)、小関(文情2) ★1(14-21、21-14、20-22)2天理大
大久保(理工2)、熊木(商1)☆2(21-19、16-21、21-9)1天理大
計 同志社大学3-1天理大学