令和7年度関西学生バドミントン選手権大会

　6月1日、立命館大学大阪いばらきキャンパスで令和7年度関西学生バドミントン選手権大会が行われた。シングルスには梅田(スポ4)、尾形(スポ3)、池田(スポ1)、ダブルスには東(商4)・田中(スポ3)ペア、向井(商1)・坪井(神1)が出場。全ての試合で快勝を収め、次戦の準々決勝へ進んだ。

　春季リーグにも1年生ながら出場した向井・坪井ペアは4回戦まで勝ち進んだ。対する相手は関大。試合開始とともに4点を連取すると2人の連係はさらに精度を高める。坪井の強烈なスマッシュで得点を獲得。向井は緩急をつけたショットが光り、ストレートでゲームをものにする。フレッシュな1年生ペアが準々決勝進出を決めた。
　ダブルス4回戦に挑んだ東・田中ペア。互いに声を掛け合い、抜群の安定感を披露した。息の合った連係を武器に21-15で危なげなく第1ゲームを取ると、二人の勢いは第2ゲームもとどまることを知らない。東の鋭いスマッシュで相手を崩すと、田中がすかさずシャトルをコートに押し込む。21-14で相手を寄せ付けず、快勝を収めた。

　シングルスでは池田が関学大と対決。「自分と同じ粘り強くラリーをする相手だったので、攻め続けた」(池田)。1年生ながら相手に合わせず、自分のプレーを信じ臨んだ池田。第1ゲームを20-19と詰め寄られるも強打で押し返し、第1ゲームを獲得した。続く第2ゲームは相手の猛攻に太刀打ちできない。勝ち切りたい第3ゲーム。「気持ちの面でもプレーでも、引いてしまったら負けてしまうので折れてくれるまで我慢した」(池田)。空いた隙間を狙う鋭いショットを放つなど、終始相手を圧倒。21-10で11点差をつけ勝利した。続く4回戦では京産大と対決。またも粘り強いラリーが展開され、一進一退の攻防となった。「相手の裏をかくプレーよりも、持ち味の足を使って粘るプレーをしていこう」(池田)。そう監督に励まされた池田は、自身の強みである足を使って果敢に挑む。ストレート勝ちを得ると関西ベスト8に名を連ねた。

　春季リーグ戦でチームに多くの勝利をもたらした尾形。昨日に続く連戦をものともせず、この日も存分に実力を発揮した。3回戦は龍谷大と対戦。緩急のついたショットで得点を量産した。積極的な攻撃と巧みなショットで流れを渡さない。21-18で第1ゲームを先取した。続く第2ゲームも終始リードを保つ。「自分らしいプレーができた」(尾形)。21-14で相手を圧倒し、白星を挙げた。4回戦は両者譲らず激闘を繰り広げる。8-11でインターバルを迎えると、そのまま逃げ切り21-17で第1ゲームを奪った。しかし続く第2ゲームは一転。相手主導で試合が進み、苦戦を強いられる。一時はリードするものの、要所でミスが目立ち得点を献上。20-22で勝負の行方は第3ゲームに託された。「どんなショットが来ても絶対に返す」(尾形)。厳しいコースのシャトルにも食らいつき、着実に点差を広げる。粘り強くプレーし続けた尾形に軍配が上がり、21-14で熱戦を制した。

　梅田は3回戦で京産大と対戦した。浮いたシャトルを見逃さず鋭いスマッシュで相手を圧倒。ストレートで勝利すると4回戦へ駒を進める。相手は関学大。1ゲーム目は両者一歩も引かない戦いが繰り広げられるも、17-18からリードを許し先制を許した。第2ゲームでは多彩なショットを巧みに使い分け、試合は追いかけられる展開に。なんとか逃げ切り21-18で勝負を振り出しに戻す。運命の第3ゲーム。緊張感のある拮抗(きっこう)した戦いとなり、またもせめぎ合いが続く。息をのむような15-15の場面。隙を許さない圧倒的な強さをみせつけ、一挙5得点を奪うと流れをつかみ21-17で勝利した。「まずはベスト8に入れてほっとしていて、関西選手権ベスト4に向けて準備していく」(梅田)。同志社を引っ張る主将が、新境地へ踏み込んだ。
　全ての試合で勝利を飾り、この日出場した選手全員が準々決勝への切符をつかんだ。実力を発揮した1年生や安定感のあるゲーム運びで戦う上級生など、飛躍し続けるバドミントン部女子に期待が高まる。(青山由菜、若松晏衣)

【試合結果】
シングルス3回戦
尾形(スポ3)☆2(21-18、21-14)0龍谷大
梅田(スポ4)☆2(21-11、21-19)0京産大
池田(スポ1)☆2(21-19、15-21、21-10)1関学大

シングルス4回戦
尾形(スポ3)☆2(21-17、20-22、21-14)1羽衣国際大
梅田(スポ4)☆2(18-21、21-18、21-17)1関学大
池田(スポ1)☆2(21-15、21-15)0京産大
ダブルス4回戦
東(商4)・田中(スポ3)☆2(21-15、21-14)0立命大
向井(商1)・坪井(神1)☆2(21-16、21-15)0関大