
第76回全日本学生バドミントン選手権大会個人戦
10月14日、第76回全日本学生バドミントン選手権大会個人戦がヤマト市民体育館前橋(群馬県)で開催。先日の3回戦に勝利した梅田(スポ4)は3年連続のベスト16入りを決定させる。1日空いて行われた14日の4回戦ではベスト8入りを懸けて北翔大の江見と対戦。ベスト8入りと全日本総合出場を懸けて戦うも結果は敗北し、悔し涙を流した。それでも、シングルスでは同志社の選手として唯一大会に残った梅田に対して会場からは労いと暖かい拍手が起こった。
梅田は全国の舞台で一昨年、昨年とベスト16で敗れ、悔し涙を流していた。しかし、ラストイヤーとなる今季は好調をキープ。関西学生バドミントン秋季リーグ戦大会では、「バドマガ賞」が贈られるなど充実したシーズンを過ごし、大会を迎えた。

試合は序盤から拮抗(きっこう)した展開で進んでいく。互いが高いレベルのプレーを披露し、会場の観客を釘付けにした。インターバルを11-10で折り返すも、そこから抜け出したのは江見。6連続ポイントを奪われ、流れを渡す、その後も追撃及ばず、15-21で第1セットを落とした。

第2セットでも「相手のテンポの速い攻撃に対応できなかった」と大苦戦。実力者である対戦相手を前に3-11と大幅リードを許してしまう。それでも、声援を力に変えると怒涛の9連続ポイントで1点差まで詰め寄ることに成功。本来の姿を取り戻し、会場を沸かせた。しかし、最後は相手に振り切られて16-21で敗北。梅田のベスト8入りを懸けた戦いは終わりを迎えた。

「4年間目標にしていたところに最後まで届かなくて悔しい」と試合後、悔しさをにじませた梅田。それでも、目標に向かって懸命に戦う姿は多くの人々の心に残るはずだ。来月には、石川でインカレ団体戦が開催予定。梅田をはじめとした4年生はこの大会をもって同志社のバドミントン生活を終えることとなる。「少しでも恩返しができるように私らしいプレーでチームに貢献したい」と語った梅田。再び全国の強豪を前に戦う彼女たちの姿に刮目(かつもく)せよ。【久岡悠斗】
【試合結果】
梅田(スポ4)★0(15-21、16-21)2北翔大