第62回西日本学生バドミントン選手権大会/個人戦が松江市総合体育館(島根県)で行われてた。シングルスには、3回戦を突破した東(商1)、梅田(スポ1)、太田(スポ2)、舟橋(商3)、藤本(スポ3)、山部(商4)が出場。藤本、山部は見事勝利を収めた。
東は甲南大との一戦となった。第1セットは熾烈なシーソーゲームが続く展開となるも、リードを奪う。そして、中盤も試合はデットヒート。20-20での緊迫した場面では、攻防戦が繰り広げられた。しかし、東のショットはバックアウトとなり、第1セットは20-22で惜しくも敗れてしまう。
続く第2セットも相手の勢いは止められない。相手を左右に揺さぶる攻撃的なプレーを仕掛けるも、なんなく対応され、ポイントを奪われる。そして、主導権をつかむことができず12-21で敗戦。次戦へ繋げることができなかった。
梅田は4回戦で龍谷大と対戦。序盤から激しいぶつかり合いとなるも、自在にショットを操っては甘い球はスマッシュで決め、11-10で折り返す。このまま相手を突き放したいところだが、中々ポイントが奪えない。梅田のショットは相手に対応され、徐々にペースを崩された。そして、流れを取り戻すことが出来ず、12-21で第1セットは黒星となる。後がない第2セット。インターバルを7-11で折り返す展開となり、リードを許した。しかし、ここから梅田の逆襲が始まった。相手の強力なスマッシュにも対応し、緩急自在のショットで19-19の同点に追いつく。しかし、最後は相手の鋭いスマッシュがライン際に落ち、19-21で試合終了。ルーキーながらも凄まじい成長を遂げた梅田が4回戦で姿を消した。
舟橋は龍谷大とのサウスポー対決となった。第1セットは序盤から痛恨の6得点を奪われ、リードを許す。しかし、舟橋も負けじとコンスタントに得点を重ね、差を4点と縮めることに成功。そして、逆転に向けてギアを上げていきたいところだが、16-21で第1セットは相手に軍配が上がった。
第2セットに入っても、相手の丁寧な球回しによって苦しい展開に。舟橋の放つスマッシュやヘアピンも相手に対応された。そして、反撃の糸口をつかめないまま9-21で敗れ、ストレート負けを喫した。
4回戦で龍谷大と対戦した太田。第1セットは序盤から得点を許し、主導権を握られる試合展開となった。そして、そのまま流れを断ち切ることができず、12-21で第1セットを奪われる。
続く第2セットは多彩なショットで相手の脚を止め、ポイントを奪うが、波に乗っている相手を止めるのはそう簡単ではなかった。強烈なスマッシュと上下左右に揺さぶるラリー展開でポイントを奪われ、第2セットも12-21となり、5回戦に進むことができなかった。
藤本は5回戦進出の切符をつかむべく、甲南大との一戦に臨んだ。第1セットから驚異的な力の差を見せつけるプレーで相手を翻弄(ほんろう)。21-8と大差をつけて勝利をを収めた。
第2セットも圧勝が予想されたが、相手も負けてはいない。徐々に調子を上げ、藤本のクロスカットにも対応力を見せ、ポイントを奪取。11-9でなんとかインターバルを折り返すも、点差はわずか2点。しかし、藤本も負けてはいない。隙があれば攻め込み、確実に得点へと繋げた。そして、最後まで長いラリーも制し、21-16のストレート勝ちを収めた。6回戦では関学大相手に白熱した試合を繰り広げた。第1セットは先ほどの試合の疲れを見せることなく、11-4でインターバルを先取する。そして、後半にも繊細なネットショットとコースを突いたラリーを続け、21-14で勝利まで王手をかけた。
第2セットはミスが度重なった場面も見られたが、正確なシャトルコントロールを武器にリードをキープ。終盤には連続ポイントを奪われるものの、21-17で次戦に駒を進めた。
同志社の絶対的エースである山部も4回戦の舞台に登場。試合序盤から立命大相手に立ち向かい、ゲームを牽引した。そして、中盤に差し掛かっても山部勢いは衰えを知らず、21-12で白星を飾った。
第2セットは調子を上げた相手を抑えることができず、16-21で敗れ、試合は振り出しに。
迎えたファイナルセット。巧みなゲームメイクで得点差を広げ、11-3でインターバルを先取した。その後も主導権を握り、驚異的な強さで相手を撃破。21-8で5回戦へ駒を進めた。
そして、ベスト16をかけ京産大と対戦。第1セットからコート全体を利用したラリーが続き、バックアウトが目立った。しかし、山部もなんとか食らいつき、インターバルを8-11で折り返す。後半に入り、勢いに乗った山部。鋭いスマッシュを連打してゲームを組み立て、スピード感あふれるラリーを演出する。そして、最後までプレースタイルを貫き、21-18で接戦を制した。
続く第2セットは相手の攻撃的な組み立てにより、序盤からリードを許す展開が続いた。何とか逆転劇を披露したいところだが、動きの切れが増した相手を止められない。このセットは15-21で奪取される。
一進一退の攻防が続いた第3セット。中盤にはリードを許したが、前後に揺さぶる正確な配球と要所のスマッシュでポイントを重ねる。そして、終盤に逆転に成功し、21-16で勝利。ベスト16が決定した。
連日の試合で疲労がある中、躍動感あふれるプレーを見せたバドミントン部女子。次戦はベスト8を懸けた厳しい戦いが予想されも、これまでの経験を糧に挑み続ける。(文責・山田和輝、撮影・待鳥桜子)