バドミントン部
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【バドミントン部男子】笑顔でリーグ終幕

 9月24日、皇子が丘公園体育館(滋賀県)で関西学生バドミントン秋季リーグ戦が行われた。同志社は大阪成蹊大学と対戦し、3ー1で勝利を収めた。

 下位リーグでの戦いを余儀なくされた同志社バドミントン部。少しでも良い結果を残し、笑顔で4年生を送り出すため絶対に負けられない試合が始まった。

 初めにコートに立ったのは今城(理工4)。序盤から積極的に攻撃を仕掛ける。一進一退の攻防戦を繰り広げるも、10-11でインターバルを先取される。しかし、クロスに打つヘアピンで相手を翻弄(ほんろう)し、形成逆転。それでもシーソーゲームを展開し、試合はデュースに突入。最後は意地を見せ、23-21で第1ゲームをものにした。続く第2ゲーム。第1ゲーム同様立ち上がりはリードを保たれる展開で始まる。相手の鋭いスマッシュに苦戦を強いられ、7-11でインターバルを折り返した。しかし、ここから相手の流れを断ち切り、快進撃を見せた。緩急のある攻撃で怒涛の追い上げを見せ、22-20でストレート勝ち。チームに勢いをもたらした。

スマッシュを放つ今城

 第2シングルスには辻(文情4)が登場。「悔いを残さないような試合をしたい」と心に刻み、大阪成蹊大のエースとの一戦に挑んだ。第1セットは序盤から両者互角の争いが繰り広げられるも、11-9でインターバルを折り返す。そして中盤に差し掛かり、徐々にギアを上げた辻。隙があれば攻め込み、確実に得点につなげていった。そして、勢いを止めることなく21-17で第1セットを先取する。続く第2セットは相手に主導権を握られ、10-11と相手リードでインターバルを迎える。しかし、インターバル明けに辻のプレーが輝きを放った。威力のあるスマッシュと粘り強いラリーを武器とし、一挙7連続ポイントを奪取。その後も圧倒的な強さでポイントを連取し、21-15で勝利を収めた。試合後、「スマッシュを決めきれてしっかり流れをつかむことができた」と大学ラスト試合を笑顔で振り返った。

レシーブする辻

 第1ダブルスには川辺(スポ3)・八坂(スポ1)ペアが登場。第1ゲーム、序盤から相手の勢いに押されリードを保たれる。負けじと必死でシャトルを追うも、クロスに打ち分けられるスマッシュに翻弄(ほんろう)され点差を縮められない。終始試合の主導権を握られ16-21で第1ゲームを奪われる。切り替えたい第2ゲーム。互角の戦いを繰り広げるも、レシーブでミスが多発しインターバルを10-11で先取される。相手のスピード感あふれる攻撃についていけず、さらに点差を広げられ、14-21で敗北を喫した。

ダブルスを組む左・八坂、右・川辺

 ここで勝利を決めたい同志社はベテランペアの今城・辻に第2ダブルスを託す。「勝ったらチームとして勝つことができるけど自分たちは引退。けど、しっかり勝ち切って綺麗に終わりたい」(辻)。引退試合となる今ゲームにさまざまな思いを持ちながらもコートに立った。4年間苦楽をともにしてきた2人は圧巻のプレーを見せる。息の合った連携でレシーブを繋ぐと、今城のプッシュや辻のスマッシュで着実に得点を重ねていく。得点が入るたびに、ベンチで応援する後輩たちもガッツポーズを決め会場を盛り上げる。全員が勝利だけを目指し、その想いに4年生ペアも応え21-9、21-17とストレート勝ち。4年生らしい攻めのプレーでチームを勝利に導いた。

 リーグ最終結果は5位。4年生を中心に奮闘するも、思うように勝利を積み重ねることはできなかった。しかし、リーグ最終戦は春に敗北を喫した相手に勝利を収め笑顔で締めくくることができた。常に最前線に立ってチームを引っ張ってきた4年生を見てきた後輩たちが躍進していく姿に期待がかかる。(齋藤栄里花、待鳥桜子、山田和輝)

引退した4年生たち

【試合結果】

今城(理工4)☆ 2(23-21、22-20)0 大阪成蹊大

辻(文情4)☆ 2(21-17、21-15)0 大阪成蹊大

川辺(スポ3)八坂(スポ1)★ 0(16-21、14-21)2大阪成蹊大

今城(理工4)辻(文情4)☆ 2(21-9、21-17)0 大阪成蹊大

計 同志社大学 3-1 大阪成蹊大学

【4年生へのインタビュー】

辻孝介

ーーラストイヤーはどんな1年でしたか?

率直に4年間で1番苦しかった。なかなか成果も出せないし、チームの状況も厳しい中でなかなか振るわない1年だったかなって個人的には感じています。

ーー嬉しかった試合は?

1つは全日本ミックス。後輩の藤本と組んで出場したんですけど、1回目しっかり勝ち切れたこと。今まで全国大会勝ったことなかったので、全国大会で初勝利できたことが、バドミントン人生で1番嬉しかったです。

もう1つは今日の試合。春は大阪成蹊大に負けてて、引退試合や1回負けてる相手だったとか色々な因縁がある中で、今日、今城としっかり3試合勝ち切れた、綺麗な形で終われたっていうのは嬉しかったって思います。

ーー4年間振り返って

1年生の頃、西日本大会でベスト32に入って自力でインカレ決めて、1年目からインカレ出場できて幸先の良いスタート切れたなって思ってたんですけど、2年目、3年目がコロナとかで中止になって、思うようにいかない4年間でした。そんな中でも大学4年間は自分がプレーヤーとして1番強くなれたし、バドミントンを通して色々な出会いとか様々な経験ができたので、バドミントン4年間続けて良かったなって思っています。

ーー後輩に向けてメッセージ

厳しいことを言うと、今のチームは自分と今城の2人で成り立っている部分があるのかなって自他共にあって、来年から新入生も入ってくるんですけど、厳しい戦いが続くと思うので、今以上に頑張って、今の自分達を超えられるような選手が現れてくれるといいなって思います。今後もサポートとかはしていきたいと思ってるので応援しているという気持ちです。

今城光稀

ーーラストイヤーはどんな1年でしたか?

同期が減ったり、後輩が減ったり、キャプテンを経験したり、色々しんどいことあって、、、そこまで辻とも仲良くなかったけど4回生になって特に仲良くなったなって思って、その辻と最後シングルス2本取って、ダブルスを一緒に取って、「一緒にやって一緒に終わったぞ」って言うのが嬉しかったです。辻の性格的に最後今城と…って言わないんで(笑)可愛いやつなんで(笑)

ーー4年間振り返って

1〜3年の時は本当に先輩方におんぶり抱っこで、先輩方あっての今の自分があるって思うし、3回生の時も先輩方に「辻・今城まだまだ子供やな」って言われてて、プレー的な部分は別として人間的な部分でまだまだ子供やなとか可愛いなとか言われてたんですけど、4回生になってそれを今自分達が先輩としてやっているって言うのが、先輩たちが自分達にそういう姿を見せてくれたからこそ、それができたなって感じるので、4年間を振り返って先輩たちに引退しましたってことをしっかり伝えたい。先輩たちのおかげで今自分達が先輩らしくやっていますって言うのを、本来だったら試合で見て欲しかったんですけど、それが叶わなかったんで、アトムの記事で是非!先輩も喜んでくれると思うので(笑)

ーー4年間で1番嬉しかった試合は?

今日です!ダブルス勝った時です。

ーー後輩に向けてメッセージ

自分達が抜けて戦力的ダウンはあるんですけど、1番は3回生が、今まで自分達がやってきたことをちゃんとやって、4回生の先輩らしさって言うのを求めたいなって。そこはできると信じてますけど、後輩たちはとりあえず先輩たちに着いて行けば良いと思ってるんで、僕もそうだったし。そう言うところを3回生に期待したいです。

増田隆也

ーーラストイヤーはどんな1年でしたか?

辻と今城がチームの主軸となって頑張っている中で、自分は実力的にも劣っているし、メンバーにも入れないしで、何ができるんだろうと考えさせられる1年でした。4回になって気づいて、遅かったと思うし、もっと2回生、3回生の頃からもっとチームのためにできることがあったんじゃないかなと思う1年でした。

ーー4年間振り返って

今年の西日本大会のダブルスで負けはしたけど、ベンチで座っていた辻・今城が点を取る度に喜んでくれて、チームの皆も喜んでくれて、1番チームになったかなって感じがして、自分としては嬉しかったし、最後1年目標にしていた1勝でも勝ってチームを盛り上げるっていう、勝てはしなかったんですけど、チームを盛り上げることは出来たかなって思います。

ーー後輩に向けてメッセージ

今チームの実力が足らないというところで、チームの雰囲気を変えようと頑張ってると思うんですけど、結構良い感じに変わってきてると思うんでこのまま良い雰囲気に変えようっていう気持ちを持ち続けて頑張ってほしいと思います。

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