
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
同志社 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 12 | 0 |
京大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 |
令和7年度関西学生野球連盟春季リーグ戦
5月10日、ほっともっとフィールド神戸で2025年度関西学生野球連盟春季リーグ戦第4節対京大1回戦が行われた。前節の関大戦で勝利を収めた坂組。騎虎の勢いで攻守ともに本領発揮し、京大との初戦を白星で飾った。
1回表、先攻の同志社は先制点を狙う。1番打者の大井(商3)が右安打で出塁し、幸先の良いスタートを切った。盗塁死で次に繋げずに終わるも、齊藤(法1)がライト方向に大きな一打を放ち、再びチャンスメーク。しかし得点には至らず、初回の攻撃を終えた。先発を務めたのはエース橋本裕(商4)。今季は2試合連続で完投勝利を収めている橋本裕。球場中から寄せられる大きな期待を背負いながら登板した。落ち着いた投球で、京大打線を封じ込め、完璧な立ち上がりを見せる。

続く2回表、同志社の攻撃。牧原(商3)がセンター前ヒットを記録すると、坂(法4)も安打を放ち、塁を進める。打順が一巡し、大井に打席が回った。相手投手の筋のある球を跳ね返し、2打席連続となるヒットで先制点獲得に貢献する。さらに同志社の打撃の勢いはとどまる所を知らない。3回表、北田(法3)が中安打で出塁。1死一塁の場面で知念(文情4)がバッターボックスに立つ。気迫の攻勢でスイングをすると、打球はレフトスタンドへ吸い込まれた。「バットに当たった瞬間入ったと思った」(知念)。ツーランホームランでスタンドを大いに沸かせた。

一方、橋本裕も順調に好投を続ける。4回の裏、この日初めての安打を浴びた。しかし、動揺する素振りを見せることなく無失点で切り抜ける。7回の裏、二者連続でヒットを打たれ、得点圏にランナーを置いてしまう。昨秋リーグ首位打者の京大・山本選手との対戦を迎えたが、橋本の伸びのある投球で三振を奪い取った。その後は両者譲らずスコアボードに0が並び続ける試合展開だったが、9回表に再び、試合が動く。坂が打席に入るや否や、大きく放物線を描いた打球は左翼手の頭上を越えスタンドイン。吠える坂と、主将によるホームランに歓喜するチームは盛り上がりが最高潮に達する。9回裏、橋本裕は最後の粘りを見せ、3試合連続となる完投勝利を収める偉業を達成。「要所要所で締めることができて良かった」(橋本裕)。最終4―0と、相手に一点も与えることなく初戦にふさわしい勝利を飾った。

前節に引き続き、勝ち点を重ねたい同志社は京大戦初戦を制し、好調な滑り出しとなった。「明日もピッチャー中心に、しっかり守って、1点でも多く相手より取って勝ちたい」(坂)。攻守で力を揮い、打倒京大の意気で底力を出し切れ。(文責・髙橋舞衣、撮影・近藤真子、久岡悠斗)
スタメン
(一)大井9
(二)堀内4
(三)北田7
(四)齊藤5
(五)知念3
(六)牧原8
(七)中田6
(八)坂2
(九)橋本裕1
バッテリー
(同志社)橋本裕―坂
(関大)櫛田、渚、中野、松尾―松本