2024年度関西学生バスケットボールリーグ戦
10月19、20日、金岡公園体育館(大阪府)にて2024年度関西バスケットボール1部リーグ戦10、11戦目が行われた。対するは、大経大と近大。立命大戦での敗北でリーグ下位ブロックに転落した同志社だが、見事2連勝を飾り5勝6敗で全体8位の中位ブロックに滑り込み、1次リーグを終えた。次戦以降の順位決定戦でインカレ出場を目指す。
対大経大の試合、スタートは磯部(経4)、西村(スポ2)、谷口(経3)、門川(商2)、波多野(心理2)。先制点を許すとそのまま勢いの波に飲まれ相手の長距離砲が続く。チャンスを作るもシュートが決まらず9点差まで開かれた。しかし西村のリバウンドが助け舟となり、徐々に調子を取り戻していく。大経大に攻守ともに猛追されるも相手のチームファウルを5にすると、フリースローの機会を得て16-16と同点に追いついた。しかし反撃のスリーポイントを沈められ第1Q(クォーター)を4点ビハインドの20-24で終える。
続く第2Q、柄澤(スポ2)の果敢な切り込みで効果的に得点を重ねる。また磯部のアシストで門川がナイスイン。同志社の反撃が始まる。磯部がスリーポイントを2連続で決めると33-32で逆転に成功した。しかし大経大も勢いを停滞させることなく、両者譲らぬ戦いになる。逆転のポゼッションを渡すも、なんとか食い止め前半戦を42-42で終えた。「途中良くない展開もあったがもう一度チームで守りボールをローテーションし臨んだ」(大澤・商1)。
同点で迎えた第3Q、開始早々に谷口のゴールで逆転。そこから磯部、波多野のシュートで得点を重ねるも、すぐさま大経大にシュートを決め返された。一進一退の攻防戦が繰り広げられ、互いに我慢の時間が続く。結局このQで点差が開くことはなく、59-60で最終Qへ向かった。
勝負の第4Q、ついにその均衡を破った。尾上(商3)のスリーポイントを皮切りに、14-0のランで大経大を一気に引き離す。このQだけで尾上は4本のスリーポイントを決めた。終盤にはチームファウルが5つに達していた大経大から5度のフリースローを獲得し、より一層点差が広がる。試合終了間際には今季リーグ戦で未だ出場機会がなかった秋田(法2)、上野(法3)がコートに立ち、89-76で勝利を収めた。
対近大、スタートは前日と同様。波多野がスクリーンを使い、空いたスペースでミドルシュートを決め先制。フリーになった西村を谷口が見つけ、スリーを沈めて7-0のランで試合は始まった。しかしゴール下の確実な2点で追いつかれるとシーソーゲームの展開に。島倉(スポ3)のフリースローで一時9点差まで突き放すが、ブザー直前のスリーポイントを許し31-31と同点で前半を折り返す。
後半戦、ゴール下を支える門川、大澤が奮闘する。手堅いディフェンスと確率の高いオフェンスで流れを手繰り寄せるが、フリースローを献上し終始拮抗。柄澤がファールを誘いフリースローをもらうと同志社は3点抜け出した。しかし残り1.8秒、苦しい体勢からスリーポイントを沈められ決着はオーバータイムへと持ち越しになった。迎えた延長戦、尾上がスリーポイントを射抜くと、山藤(文情3)がゴール下のフローター。そして柄澤が精度の高いスリーポイントを連続で決め、これがとどめとなった。最終スコア86-81で1次リーグ最終戦を白星で終えた。
柄澤は28点と6本のスリーポイント、西村がフィールドゴール7割を超える確率で14点を記録し勝利に大きく貢献した。これで一次リーグの全日程が終了。同志社は後半戦で持ち直し5勝7敗、8位で終えた。インカレの希望はまだ潰えていない。2次リーグで関大、大産大、大院大とそれぞれ対戦。総合順位6位以内につければ出場権を獲得できる。そして、5位の関大との勝ち点差はわずか1点。「4年生をインカレに連れていきたい」(山藤)。運命の3試合にむけ、磯部組が最終調整を始める。(河場真世、中嶋理博、髙橋舞衣)