
2024年度 関西学生バスケットボールリーグ戦
10月26日、27日、京都産業大学総合体育館にて、2024年度関西学生バスケットボール1部リーグ戦2次リーグが行われた。同志社は関大、大産大とそれぞれ対戦。関大に敗北したが大産大には勝利し、インカレ出場への希望を残した。
スタートは磯部(経4)、谷口(経3)、波多野(心理2)、門川(商2)、西村(スポ2)。怪我で離脱していた石原(商4)の名前が6試合ぶりにロスターにあったが、出場することはなかった。4点先行され始まった第1Q。西村のオフェンスリバウンドからのリバースレイアップで同志社は今試合初得点を決める。関大はスリーポイントラインを激しく守った。激しいマッチアップにガードらが攻撃の糸口を見つけられず、点差が開いた。しかし、途中出場の柄澤(スポ2)が持ち味のスコアリングスキルを発揮。フリースローとスリーポイントで点差を縮める。守備では大澤(商1)のチェイスダウンブロック炸裂し会場を沸かせた。もう1人のビッグマンの門川もポストで魅せ、3点抜け出して前半を終えた。

リードして折り返した後半戦、ゴール下で西村がファウルを取られバスケットカウントを与えた。フリースローを決められ同点に追いつかれると、ここから関大に流れを奪われる。「ヘルプに行かずに1人で守る作戦だったけれど、1人で守りきれないところが多かった」(西村)と連続得点を許し、一時7点差に。それでも果敢にアタックしファウルを誘った。フリースローを得点源に関大を追いかけ、53-58で第4Qへ。逆転勝利を目指し挑んだ最終Q、積極的にプレッシャーをかけるもリバウンドを取られセカンドチャンスを何度も奪われる。それでも少ないチャンスを物にし、残り6分を切ったところで、谷口のスリーポイントシュートが決まりワンポゼッション差に追いついた。しかし「ボールへの執念と、勝つという気持ちが僕らには足りなかった」(波多野)と試合終盤に一気に点差を広げられ、66-75で白星を落とした。

迎えた大産大戦、スタメンは前日と同じ5人。オフェンスからのスタートとなるもリバウンドからの速攻で先制点を許す。谷口のスリーポイントで同志社の得点が動き出すと、9点のランで好調な滑り出し。「入りは下級生がすごく頑張ってくれた」(神田・スポ4)。ベンチからは最上級生の神田と石原が声を出し、前日の敗北を感じさせない雰囲気を作り出す。磯部がプレッシャーディフェンスでターンオーバーを誘発し、大澤はリバウンドを確実に取り切りチャンスメーク。オフェンス面では柄澤、島倉(スポ3)がスリーポイントシュートを決め、21-11で第1Qを終えた。10点リードで迎えた第2Q、島倉がゴール下に切り込み得点すると、神田が激しいプレッシャーをかけ8秒バイオレーションを誘発。ここからさらに勢いづきたい同志社だったが、シュートがなかなか決まらない。徐々に点差を縮められ、40-37で試合を折り返した。

3点リードで迎えた第3Q。開始早々、ターンオーバーを許し攻撃権を譲った。会場の空気が完全に掌握され、焦りからフリースローの機会も失敗に終わる。そんな中、谷口が果敢に切り込みアシスト。苦しい局面だが、何とか持ちこたえながらリードを続けた。しかし、隙を狙った長距離砲を決められ、逆転を許す。巻き返しを図るべく、同志社も積極的にシュートを狙い激しい攻防戦が繰り広げられる。第3Q終了まで残りわずかのところで、途中出場した島倉がスリーポイントを沈め、55-53と同志社2点リードで最終クォーターに進んだ。緊張感が張り詰めた同志社に対して、逆転勝利を狙い盛り上がりを見せる大産大。初手でスリーポイントを沈められたが、柄澤が見事なドライブインで得点を稼ぎ、さらにバスケットカウントを奪い相手のチームファウルが積もる。また、この日好調を見せた島倉がレイアップシュートをねじ込み、神田のスリーポイントが次々に決まると、徐々に点差が開いた。残り時間2分のところでリードを2桁に乗せる。フリースローを連続で獲得し、最後は島倉がレイアップシュートを決め、85-68で長い接戦を制した。「相手は同じメンバーだったが、同志社は変えて、疲労を均等に分けられたのが大きかった」(谷口)。

2次リーグ1勝1敗で運命の最終戦に臨む。大事な一戦を勝ち切るために、このまま勢いは止められない。「自分たちの最大のプレーをして、20点差くらい開いて勝ちたい」(谷口)。次なる相手、大院大に白星を挙げ全国の舞台に躍り出ろ。(河場真世、中嶋理博、髙橋舞衣)