2024年度 関西学生バスケットボールリーグ戦
11月4日、同志社大学京田辺キャンパスデイヴィス記念館(京都府)にて、2024年度関西学生バスケットボール1部リーグ戦2次リーグ、最終戦が行われた。勝ったチームがインカレ出場権を獲得する大一番。相手は1次リーグで敗北した大院大だ。雪辱を果たすべく、強気で挑んだが接戦の末、惜しくも敗北。最終、1部リーグ7位で終幕し悲願のインカレ出場を逃した。
スタートは磯部、谷口(経3)、波多野(心理2)、門川(商2)、西村(スポ2)。焦りが見えた滑り出し、開始早々先制点を許す。谷口が果敢にリング下に攻め込むも激しいディフェンスで対抗する大院大。門川がゴール下を決めると、この日初めての得点を奪う。多彩な攻撃で攻め、食らいつく同志社。波多野に代わり出場した島倉(スポ3)がコーナースリーを確実に決め同点に追いつく。拮抗した試合が繰り広げられる中、島倉が再びスリーポイントを沈め会場を沸かせる。さらに神田(スポ4)がロールターンで鮮やかにディフェンスを抜き去りシュート。逆転に成功し19-18で第1Q(クォーター)を終えた。
続く第2Q。柄澤(スポ2)とヴァイクル(スポ2)の連携プレーで魅せ一時28-20まで突き放す。しかし、反撃のスリーポイントを沈められるなど一進一退の攻防が続く。試合中盤、けがのため戦線離脱していた石原(商4)が復帰のレイアップシュートを決め大きな盛り上がりを見せた。リードを広げたい同志社だったが、相手の勢いも衰えることはない。残り10秒を切ったところで1点差に詰め寄られ、38-37で前半戦を終えた。
運命の後半戦。メンバーをスタートに戻しギアを入れ直す。第3Q、磯部がゴール下でフリーになった波多野にパスを供給し先制。スタンドは大いに湧き、観客も前半の熱意を後半に引き継いでいた。磯部、大澤(商1)がそれぞれスリーポイントを沈めると今日で一番の盛り上がりを見せる。流れがこちらに傾くと大院大もすぐさまタイムアウトを取り、ディフェンスを修正。再び拮抗した試合が続き58-61のワンポゼッション差で最後の10分に突入した。
第4Q、遂に大院大の攻撃が本領を発揮する。ガードを中心としたテンポの速いバスケットボールを披露。外のシュートに加え、ドライブの合わせで勢いに乗った。門川がポストで確実に点を取って食いつくも点差は拡大。タイムアウトで再起を図るが悪い流れは断ち切れず、インカレと勝利が遠のいていった。柄澤がミドルシュートで追加点を奪ったが、試合はファールゲームへ。そのままタイムは過ぎていき最終スコア77-91で無念の敗北を喫した。
「リバウンドだったりオフェンスの構成だったり、相手の方が我慢強かった」(石原)。最後の試合となった4年生、インカレに共に行く夢を果たせなかった下級生ら全員が涙を流した。これにて約2ヶ月にも渡るリーグ戦が終幕。同志社は最終順位7位でインカレ出場権の6位に後一歩及ばなかった。「歴史を変えるために頑張ってほしい」(小野木・法4)。今年もまたインカレには届かなったが、その夢と熱い思いは後輩たちに託された。
(撮影・河場真世、文責・中嶋理博、髙橋舞衣)