
第52回関西学生バスケットボール選手権大会
4月27日、近畿大学記念会館(大阪府)にて第52回関西学生バスケットボール選手権大会3回戦が行われた。同志社は、昨リーグ戦で無念の2部降格を経験した大経大と対峙し、90-72で勝利。終始リードを維持し関西リーグ1部の貫禄を見せつけた。
スタートは谷口(経4)、島倉(スポ4)門川(商3)、ヴァイクル(スポ3)、秋田(法3)。
新入生もメンバー入りを果たし、新しい顔ぶれがベンチに座って先輩たちの躍進を見守った。堅実な守備からの速攻を重視したテンポの速いバスケットを展開。島倉がボールを積極的に運び数的有利を生み出し、ヴァイクルらの連続得点でタイムアウトを使わせた。進化を続けるビックマンの門川もゴール下で力強さを見せる。相手のセンターに対して、力で圧倒し、フックショットを沈めた。そして第1Q終了間際、柄澤(スポ3)が得意のアイソレーションで会場を沸かせる。相手をフェイントで揺さぶってから渾身のステップバック。3点を放り込み、32―20で完璧な滑り出しとなった。

続く第2Q、精度の高いシュート力を誇るガードに簡単にシュートを立て続けに沈められタイムアウト。「去年より徹底して、自分たちで常に話し合ってすぐ悪いところがあったら修正しようできる」(波多野・心理3)。守備のコミュニケーションを修正しさらに勢いが増した。波多野が自慢のフィジカルで優位に立つと、ミドルシュートを沈める。互いにファールがかさみ、一時フリースロー合戦となったがリードを維持し55-42で折り返した。

13点リードし、優勢で折り返した第3Q。同志社は優位を保ちながら、ゲームの主導権を掌握した。秋田が相手のディフェンスを巧みに交わし鮮やかなターンシュートを決める。勢いそのままに、谷口が絶妙なアシストで門川につなぎ、追加得点を奪取。さらに、谷口自身も速攻からファウルを誘い攻撃のリズムを緩めない。一気に64―43まで引き離し、勢いは最高潮に達した。「自分たちがやりたい走るバスケができた」(谷口)。守備でも抜かりはない。ヴァイクルが安定的な動きを見せ、攻守にわたって貢献。柄澤とルーキー高野(スポ1)の連携プレーが冴え、中距離から確実に得点を重ねる。チーム全体が噛み合い、リードを堅持したまま最終クオーターへ。

第4Q、高野がドライブで切り込み、バスケットカウントを奪う。23点差まで突き放すと、相手の反撃が始まる。豪快な長距離砲を沈められたのを皮切りに、ペースを握られた。しかし、尾上(商4)が相手オフェンスを食い止め要所でパスカット決める。試合の流れを一気に引き戻す。再び攻めの姿勢を貫き、順調に得点を奪い返した。終盤まで攻撃の手を緩めず、最終スコア90―72で白星を挙げた。

今年度主将を務める谷口は使命感に燃えながら「自分がチームの中心だと思っているので、引っ張っていきたいと思う」という気概を全面に出した。次なる相手は200㌢のルーキーを獲得し話題の天理大。「天理倒します」(波多野)。負けたら終わりの今大会、積極果敢に勝負を挑め。(中嶋理博、髙橋舞衣)