
2025年度 関西学生バスケットボールリーグ戦
10月11日、12日、流通科学大学(兵庫県)にて2025年度関西学生バスケットボールリーグ戦の第7戦と第8戦が行われた。同志社は前節で天理大と京産大に敗れ、今リーグ初の黒星がついた。だが、流通科学大と立命大には気持ちを切り替えて勝利を収め、インカレ出場が確実視される。

対流通科学大、スタートは柄澤(スポ3)、秋田(法3)、波多野(心3)、門川、大澤(商2)。今試合、主将の谷口(経4)が欠場。ポイントガードの穴を柄澤、田中(法1)が埋めた。ティップオフ後、司令塔の谷口がいない同志社はセットプレーで活路を開いた。ボールを持たない選手が空いているスペースを生み出し、柄澤がフリーの波多野にパス。簡単なシュートで得点を重ねた。しかし、流通科学大も長距離砲を沈め、ハイスコアな展開となった。第2Q(クォーター)では秋田と門川がチームをけん引し、最大9点差まで突き放す。途中出場のシューター尾上もオフボールから得点。守備面ではガードの田中と連携し、激しいディフェンスで流れをものにした。谷口の欠場で機会を得た4年生の安藤(スポ4)が3点シュートを射抜くとベンチもスタンドも総立ちで喜んだ。
後半戦は相手のゾーンディフェンスを上手く崩し、秋田のスリーポイントシュートからスタート。互いに攻めきれない時間が約1分半続いたが、早いパス回しでゴール下にノーマークの選手を生み出すことに成功。門川が危なげなくシュートを沈め価値のある1点となった。「ディフェンスはチームで声を掛け合っていつも通りできた」(田中夢)。攻撃的な守りがスコアに結びつき、15点のリードを持って最後の10分間を迎える。しかし、4Qは相手の守備に阻まれ我慢の時間帯が続く。攻守ともに大澤、門川のリバウンドが光り、攻撃の時間を増やすことでセカンドチャンスをものにすることに成功。相手の追い上げを前に持ちこたえ、70-58で連敗を2でストップした。

立命大との注目の一戦。序盤から一進一退の攻防が続くなか、同志社は冷静に試合を進め、粘り強いプレーで勝利をつかみ取った。「今日も谷口が抜けていて3年生主体のゲームをしなければならなかった」(門川)。最終スコアは74-67。終盤に見せた勝負強さが光るゲームとなった。
第1Q、先制点を奪われるも、門川のフリースローで同志社初得点。続けて柄澤、波多野、西村らが積極的に攻め込み、一時は12-8とリードを奪う。終盤には#田中が冷静にフリースローを沈め、16-13と同志社がリードして第1Qを終えた。序盤から門川の落ち着いたプレーと波多野の積極的なドライブが光った。
第2Qは立命館の反撃で点差が詰まる中、同志社はディフェンスからリズムを作り直す。柄澤、島倉らが放ったスリーポイントで会場の空気を一変させた。立命館の速攻にも素早く戻り、粘り強い守備を続ける。前半終了時には33-27とリードを保ち、後半へ。
後半開始早々、秋田の渾身のスリーポイントが決まり、同志社が勢いを取り戻す。大澤のインサイドシュートや門川のリバウンドからの得点で、43-27と大きくリードを広げた。しかしその後、立命館のスリーポイントでじわじわと追い上げられる。尾上が落ち着いてフリースローを沈め、51-46とリードを守って最終Qを迎える。守備では、開始4分間相手を無得点に抑えるなど、集中力の高さが際立った。
第4Q、立ち上がりに立命館のスリーが決まり、53-54と逆転を許すも、尾上の走り込みからのシュートで再び流れを引き戻す。柄澤がミドル、そして豪快なスリーポイントを沈めると、会場の熱気はますます高まる。残り時間が少なくなる中でも田中、門川、波多野らがそれぞれの持ち味を発揮。同志社が粘り勝ちし、価値ある勝利を収めた(74-67)。

2連敗中だった同志社は、流科大戦、立命大戦で確実に勝利を収め、インカレ出場へさらに一歩前進した。ここまでの対戦成績は6勝2敗で暫定リーグ3位。「次戦以降も丁寧に戦っていきたい」(門川)。チームはここから、ラストスパートへと突き進む。(中嶋理博、髙橋舞衣、樋口莉沙)