2025年度関西学生バスケットボールリーグ戦
11月1・2日、龍谷大学(京都府)、同志社大学(京都府)にて2025年度関西学生バスケットボールリーグ戦の13戦目と14戦目が行われた。3連敗で迎えた順位決定戦2日目、これ以上負けたくないところで立ちはだかったのはリーグ戦無敗の天理大。ディフェンスを軸とした2校の緊迫した戦いが繰り広げられた。
スタートは谷口(経4)、大澤(商2)、秋田(スポ3)、門川(商3)、波多野(スポ3)。相手の攻撃から始まった第1Q(クォーター)、留学生を起点とした攻撃からオフェンスリバウンドを2回取られるが堅く守り、点数を取らせない。同志社最初の得点は門川のエンドワンで好調な滑り出しをみせた。しかし、その後はオフェンス噛み合わず、試合開始の4分過ぎ、2-11になったところでたまらずタイムアウト。西村(スポ3)、安藤(スポ4)らの2ポイントシュートを決め、11-19で次の10分へ繋ぐ。第2Qもオフェンスは停滞、最初は相手のスリーポイントシュートから始まった。得点の要の柄澤(スポ3)、門川のリバウンドでなんとか食らいつくも、19-34でさらに離される展開となった。

後半開始早々、門川が波多野からのゴール下パスを受けて得点を挙げ、同志社が勢いを見せる。しかし天理大もすぐさまダンクで応戦し、点差はなかなか縮まらない。天理の攻撃に押される場面も多く、26-38と厳しい展開が続く。それでも波多野が鋭いドライブからのレイアップを沈め、谷口も力強いジャンプシュートで得点を重ね、粘りを見せた。最終Q、同志社ボールでスタート。柄澤が先制し、38-45と追い上げムードを作る。両チームともボールの奪い合いが激しく、激戦の様相に。天理のフリースローが続く中、同志社も田中夢(法1)が持ち前のジャンプ力でリバウンドを制し、柄澤がレイアップで得点を重ねる。しかし終盤はファウルトラブルに苦しみ、同志社は流れをつかめない。最後まで粘りを見せたものの、42-61で試合終了となった。「どんどん打っていこうということを体現した時に追い上げることができたが、勝ちきれなかったのは実力不足」(山藤・文情4)。強豪・天理の壁は高くリベンジとはならなかった。

連敗を止めて少しでも勢いをつけ、インカレにつなげたい同志社。昨季の最終戦に加え、今季の初戦でも当たった大院大と3位を懸けて争った。
スタートは昨日同様。同志社はボールを持たない選手が動き、相手の守備の綻びから得点を重ねる。谷口が相手の裏からボールを通し、秋田に完璧なパス。怪我で出場時間が限られる主将が、短い時間で爪痕を残した。守備面では門川と大澤が高さを生かし壁を形成。ゴール下のシュートを許さなかった。しかし大院大は外からの攻撃と速いテンポで流れを作った。3点シュートで守備を外に引きずり出され、簡単なシュートを許し点差をつけられた。それでも、前半のラストプレーで大澤が相手のセンターを押し切って得点。悲観的な空気を断ち切るように、一桁差で試合を折り返した。

第3Qも相手のシュートからスタート。門川がゴール下をステップで攻め入り、ファウルを獲得。ディフェンスリバウンドから波多野の速攻、柄澤の速攻と続き、得意な形で点数を量産する。9点差で第4Qへ望みを繋ぐ。リーグ戦ラストの10分間はスリーポイントシュート合戦となった。最大12点差の展開に追いつくために果敢にシュートを放つ同志社。出だしは相手に決められ、嫌な雰囲気が流れるも、次の攻撃で西村がすぐさまお返しで会場が歓声に包まれた。続いて田中夢、柄澤、安藤もゴールネットを揺らし、一時は5点差にまで詰めることに成功。しかし、相手のテンポの速い攻撃を最後まで攻略することができず、63-72と最初のビハインドがそのまま響き敗北を喫した。
7年ぶりのインカレ出場決定も最後は5連敗に終わり、酸いも甘いも味わう秋季リーグ戦となった。『グループ予選通過に向けて1戦1戦大事に頑張りたい』(大澤)。この悔しさを大舞台で必ず果たすと誓う。(中嶋理博、髙橋舞衣、樋口莉沙)